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読み終わったマンガ、小説、その他の本の中でオススメのものを紹介しています。

小説

【小説・文学】『そして、バトンは渡された』—友だち最優先主義を疑え【本屋大賞】

『そして、バトンは渡された』瀬尾まいこ / 文藝春秋 ⇧2018年2月発売。(文庫化はまだです。) 2019年の本屋大賞受賞作です。 <学生時代の友人> 例外はありますが、学生時代の友人は一生の友達になることが多い一方で、 社会人になってからの友人はそうは…

【小説・文学】『ニムロッド』―皆で不安になろう

『ニムロッド』上田岳弘 / 講談社 ⇧2019年1月発売。 第160回芥川賞受賞作です。 『1R1分34秒』の町田良平さんと同時受賞でした。 <仮想通貨のマイニング> あなたは「サトシ・ナカモト」をご存知でしょうか? 仮想通貨について少しでも調べたことがある方な…

【小説・ファンタジー】『図書館の魔女』―本格ファンタジーを体感せよ

『図書館の魔女』高田大介 / 講談社 ⇧2016年4月発売。 2013年に出たハードカバー版(上下巻)を、文庫化するにあたって4冊に分けたものです。メフィスト賞受賞作です。 <メフィスト賞> ミステリー好きな方には有名なメフィスト賞ですが、一般には知られて…

【小説・SF】『竜のグリオールに絵を描いた男』―ファンタジー×リーガルサスペンスという斬新さ!

『竜のグリオールに絵を描いた男』ルーシャス・シェパード / 訳:内田昌之 / 竹書房 ⇧2018年8月発売。 SFというかファンタジーです。 表紙の絵がめちゃくちゃカッコイイですね。 <竜にまつわる話> 竜が登場する物語はたくさんあります。 ほとんどが竜自身…

【小説・ミステリー】『ガダラの豚』—呪術師が怖い!

『ガダラの豚』中島らも / 集英社 ⇧1996年出版。(全3巻) <呪術師のトリック> あなたは占いを信じていますか? あるいは他人に良くないことをもたらす「呪い」の存在は? または催眠術、テレパシー、透視、超能力はどうでしょうか? 僕は、自分で自分を縛…

【小説・SF】『プレイヤー・ピアノ』—優れたディストピア小説は色褪せない

『プレイヤー・ピアノ』カート・ヴォネガット・ジュニア / 訳:浅倉久志 / 早川書房 ⇧2005年に新装版出版。(現在絶版。古本か電子書籍でのみ入手可能です) <ディストピア小説> SFの中のジャンルの一つとしてディストピア小説があります。 多くは政治や経…

【小説・ミステリー】『青の数学』—数学を解くことを競う意味

『青の数学』王城夕紀 / 新潮社 ⇧2016年7月発売。(全2巻) <社会に出たら数学は使わない?> 皆さんは数学が得意ですか? 僕は苦手です。 そのせいか、数学が出来る人をカッコイイと思ってしまいます。 よく「数学なんて社会に出たら使わないんだから、や…

【小説・文学】『雨・赤毛』―短編にこそ意外なオチを!

『雨・赤毛』サマセット・モーム / 訳:中野好夫 / 新潮社 ⇧1959年出版。短編集です。 <サマセット・モーム作品> サマセット・モームといえば『月と六ペンス』が超有名ですね。 ゴーギャンをモデルとした天才画家の情熱と狂気を描いた作品です。 主人公・…

【小説・文学】『甘美なる作戦』―恋愛小説にもトリックは必要だ

『甘美なる作戦』イアン・マキューアン / 訳:村松潔 / 新潮社 ⇧2014年9月発売。 文庫化はまだされていません。 <後方支援のスパイ> スパイといえばジェームズ・ボンドを連想される方も多いと思います。 彼らは危険と隣り合わせの仕事に就き、華麗でスリリ…

【小説・文学】『幼女と煙草』―弱さをを装うのは暴力だ

『幼女と煙草』ブノワ・デュトゥールトゥル / 訳:赤星絵里 / 早川書房 ⇧2009年10月発売。 絶版にはなっていませんが文庫版はありません。 <卑怯な生存戦略> 現代社会の中で優位な立場で生きていくためにとられる戦略で、卑怯で陰湿なものは何でしょうか?…

【小説・ミステリー】『アンデッドガール・マーダーファルス』—怪物たちの本格ミステリー

『アンデッドガール・マーダーファルス』青崎有吾 / 講談社 ⇧2015年12月発売。 講談社タイガというレーベルから出ている文庫書き下ろしです。 (つまりハードカバー版はありません。) 現在では月刊シリウスからマンガ版も発売されています。 <特殊設定下で…

【小説・ミステリー】『がん消滅の罠 完全寛解の謎』―免疫を使ったトリック!

『がん消滅の罠 完全寛解の謎』岩木一麻 / 宝島社 ⇧文庫版は2018年1月発売。 <がんについて> がんは今や、日本人の二人に一人はなると言われています。 そして三人に一人はがんで死ぬとも。 誰もががんになりたくないと願いつつも、長年、日本人の死因第1…

【小説・ミステリー】『FEED』―底辺少女たちの運命の分岐点

『FEED』櫛木理宇 / 新潮社 ⇧2016年5月発売。 2019年3月時点ではまだ文庫化されていません。(そろそろ?) <作風紹介> ミステリーでは普通、謎に焦点が当てられてストーリーを牽引していくものですが、 この作家さんの作品は先の展開が気になって読み進め…

【小説・文学】『ブッチャーズ・クロッシング』―やりすぎ自分探しの旅

『ブッチャーズ・クロッシング』ジョン・ウィリアムズ / 訳:布施由紀子 / 作品社 ⇧2018年2月発売。 文庫化はまだされていません。 <自分探しの旅> 若い頃には、「自分探しの旅」に出かけていく人もいます。 これから自立しようかという年頃には、 親の庇…

【小説・ミステリー】『人間の顔は食べづらい』―本格ミステリー+スプラッターホラー

『人間の顔は食べづらい』白井智之 / 角川書店 ↑文庫版よりもハードカバー版の方が不気味ですね。 ハードカバー版を買いました。 文庫版は2017年8月発売です。 <奇才のデビュー作> 著者の白井智之氏といえば、『このミステリーがすごい!2019』で 『少女を…

【小説・SF】『アリスマ王の愛した魔物』―数えることに取りつかれた男

『アリスマ王の愛した魔物』小川一水 / 早川書房 ⇧2017年12月発売。 ハードカバー版はありません。 <幅広いタイプのSF小説を書き分ける作家> 著者の代表作といえば、今や『天冥の標』シリーズになっていますが、 その他にも数多くの名作を生み出しておら…

【小説・SF】『第四の館』―ユーモアと緊迫感は反比例する

『第四の館』R・A・ラファティ / 訳:柳下毅一郎 / 国書刊行会 ⇧2013年4月発売。 アメリカでは1969年に発表された作品です。 <あらすじ> 主人公のフレッド・フォーリーは新聞記者です。 彼は変な記事を書いてばかりいるので、上司にクビにするぞとよく怒ら…

【小説・文学】『一千一砂物語』—美しさ=はかなさ?

『一千一砂物語』稲垣足穂 / 新潮社 ⇧1969年出版の短編集。 表題作は1923年に発表されたものです。 <ピース・又吉さんのおすすめ本> この本は、お笑い芸人のピースの又吉さんがおすすめされていたので買いました。 僕は又吉さんが好きなのですが、本の趣味…

【小説・伝記】『遠き落日』―ビッグマウスの世渡り術

『遠き落日』渡辺淳一 / 講談社 ⇧角川文庫からは1982年に出ていますが、講談社からは2013年に出版されました。 上下巻に分かれています。 <野口英世の異色の伝記> この本は、細菌学で有名な野口英世の伝記です。 「日本の偉人たち」といえば、野口英世の名…

【小説・文学】『奇跡も語る者がいなければ』—奇跡はいつでも起きている

『奇跡も語る者がいなければ』ジョン・マグレガー / 訳:真野泰 / 新潮社 ⇧2004年11月発売。 文庫化はされていません。 タイトルがいいですね! 原題は『If Nobody Speaks of Remarkable Things』。 「Remarkable」は「注目すべき」とか「驚くべき」とか「特…

【小説・文学】『不敗の村』—ベトナム人作家から見たベトナム戦争

『不敗の村』グエン・ゴック / 訳:池上日出夫 / 新日本出版社 ⇧1966年出版。当然ですが絶版。 「世界革命文学選・第28巻」に収録してある版を買いました。 別にこのシリーズを買っているわけでも、27巻まで読んだわけでもありません。 古書即売会に行ったら…

【小説・SF】『Ank:』—暴力の感染メカニズム

『Ank:』佐藤究 / 講談社 ⇧2017年8月発売。文庫版は未発売です。 カテゴリーは「SF」にしましたが、「ミステリー」としても読めます。 それぞれの要素が半々くらいの絶妙なブレンド具合です。 著者が『QJKJQ』で江戸川乱歩賞を受賞したことから、書店ではミ…

【小説・ミステリー】『数字を一つ思い浮かべろ』―冷静な緻密さと狂気が同居した執念のトリック

『数字を一つ思い浮かべろ』ジョン・ヴァードン / 訳:浜野アキオ / 文藝春秋 ↑表紙がカッコイイ! 『このミステリーがすごい!2019』第9位。 著者のデビュー作だそうです。 <数字を言い当てるトリック> トランプのマジックで、数字と絵柄を当てるネタがあ…

【小説・文学】『堆塵館』―想像力の飛翔

『堆塵館』エドワード・ケアリー / 訳:古屋美登里 / 東京創元社 ↑表紙は一見不気味ですが、ジッと見ているとなんだか味わいが生まれてきます。 著者は作家であると同時に挿絵も自分で描いています。(表紙も) 2016年のTwitter文学賞で2位獲得。 この本を手…

【小説・ミステリー】『血の探求』—ほぼ盗み聞きだけで構成されたミステリー

『血の探求』エレン・ウルマン / 訳:辻早苗 / 東京創元社 ↑5年前の本なのに文庫にはなっておらず、現在、新刊状態でも入手不可です。 中古でのみ入手可能です。 「殺人事件」が起きて、「探偵」が「推理」して、「犯人」を当てるものだけが 「ミステリー」…

【小説・SF】『犬の心臓』―ロシア風「アルジャーノンに花束を」

『犬の心臓』ミハイル・A・ブルガーコフ / 訳:水野忠夫 / 河出書房新社 ↑ハードカバー版の表紙の方がカッコイイ! 僕はハードカバー版を買いました。 <あらすじ> 雪が降る極寒の冬。ロシア革命が終わった頃(1920年くらい)。 モスクワでは未だ人々は困窮…

【小説・文学】『俺の職歴』—ロシア版・筒井康隆

『俺の職歴』ミハイル・ゾーシチェンコ / 訳:クーチカ / 群像社 <久々にジュンク堂に行ったときに、この本を見つけました。> 何かのフェアに含まれていました。 大型書店の魅力は、街の中小書店には並んでいない珍しい本に出会えることです。 Amazonにも…

【小説・ミステリー】『イデアの影』―思わせぶりな小説

『イデアの影』森博嗣 / 中央公論新社 ↑2018年11月文庫化になりました。 <著者の森博嗣氏はミステリー作家です。> 他のジャンルの作品や新書も出版されていますが、著作の大半はミステリーです。 だから著者の本を手に取る方は、「これは小説だし、たぶん…

【小説・SF】『ダールグレン』―たまには歯ごたえのある小説を

『ダールグレン』サミュエル・R・ディレイニー / 訳:大久保譲 / 国書刊行会 ↑真っ黒な表紙に、黒い文字でタイトルと作者名が入っています。 カッコイイのですが、かなり見にくい(;^_^A デザイナーさん、攻めすぎでしょ。 <滅びの都市ベローナ> 主人公の青…

【小説・ミステリー】『13・67』―リバース・クロノロジー(逆年代記)の手法がカッコ良すぎ!

『13・67』陳浩基 / 訳:天野健太郎 / 文藝春秋 ↑表紙がカッコイイ!文庫は今のところ未発売です。 <「安楽椅子探偵」という言葉をご存知でしょうか?> ミステリーにおける「普通の探偵」は、事件現場を訪れ、そこで手がかりを発見し、関係者に聞き込みを…

紙の本も読みなよ / A-key-Hit