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紙の本も読みなよ

読み終わったマンガ、小説、その他の本の中でオススメのものを紹介しています。

小説

【小説・SF】『なめらかな世界と、その敵』―人類初の月面着陸を果たしたのはソ連?!

『なめらかな世界と、その敵』伴名練 / 早川書房 ⇧2019年8月20日発売。 文庫版はまだありません。 カバーイラストは『かぐや様は告らせたい』の赤坂アカさんです。 <短編集> この本は短編集です。 表題作を含め、以下の6つの作品が収録されています。 ・『…

【小説・ミステリー】『戦場のコックたち』―探偵は戦場料理人

『戦場のコックたち』深緑野分 / 東京創元社 ⇧文庫版が2019年8月9日に発売されました。 『このミステリーがすごい!2016』国内編で第2位を獲得しました。 <戦うコック> 軍隊には戦闘員だけがいるのではありません。 通信担当や、食糧や軍需品を運ぶ兵站担…

【小説・SF】『天冥の標』Ⅰ―神のいないノアの方舟

『天冥の標Ⅰ メニー・メニー・シープ』小川一水 / 早川書房 ⇧1巻は2009年発売。 2019年2月に10巻が出てついに完結しました。 10年がかりで書かれた超長編SFです。 すべて文庫版です。 夏休みはこういう長い小説に挑戦してみるのに最適です。 <神のいないノ…

【小説・ミステリー】『魔眼の匣の殺人』―クローズド・サークル×未来予知

『魔眼の匣の殺人』今村昌弘 / 東京創元社 ⇧2019年2月20日発売。 <前情報> 『このミステリーがすごい!2018』で1位を獲得し、漫画化・映画化もされた『屍人荘の殺人』シリーズの第二弾です。 『魔眼の匣』はまだバードカバー版しかありませんが、『屍人荘…

【小説・ミステリー】『ハバナ零年』―電話を発明したのはベルではない!

『ハバナ零年』カルラ・スアレス / 訳:久野量一 / 共和国 ⇧2019年2月28日発売。 文庫版はまだありません。 <メウッチとは> アントニオ・メウッチという人物をご存じでしょうか。 20代でキューバに移住した、イタリア人の発明家です。 彼は様々なものを発…

【小説・ミステリー】『無垢なる者たちの煉獄』―シリアルキラー VS 強盗団

『無垢なる者たちの煉獄』カリーヌ・ジエベル / 訳:吉野さやか / 竹書房 ⇧2019年1月30日発売。(文庫版) <誘拐もの> サスペンスやミステリーには「誘拐もの」というカテゴリーがあります。 大きく分けて「警察VS誘拐犯」を描くものか、「誘拐犯VS人質」…

【小説・文学】『むらさきのスカートの女』―狂気とコメディは紙一重【芥川賞受賞作】

『むらさきスカートの女』今村夏子 / 朝日新聞出版 ⇧2019年6月7日発売。 第161回芥川賞受賞作です。 文庫版はまだありません。 <前情報> 著者は『あひる』で注目が一気に集まり、第155回芥川賞候補になります。 その後『星の子』でも芥川賞候補に入り、今…

【小説・SF】『三体』―人類の科学研究が壊滅させられる!

『三体』劉 慈欣 / 訳:大森望・光吉さくら・ワン チャイ / 早川書房 ⇧2019年7月4日発売。 発売と同時に売り切れ店が続出し、すぐに重版がかかった話題作です。 今書店に行けば、一番目立つ位置に置かれている本です。 中国発のSF小説です。 この作品でアジ…

【小説・SF】『魔法を召し上がれ』―マジックが理解できれば人間を理解できる

『魔法を召し上がれ』瀬名秀明 / 講談社 ⇧2019年5月16日発売。 <人工知能の意識と感情> チューリング・テストをご存じでしょうか? 正体不明の相手が「人間なのか、人間の真似をした人工知能なのか」を判定する試験です。人間のフリをした人工知能が、それ…

【小説】『線は、僕を描く』―水墨画は一発勝負!

『線は、僕を描く』砥上裕將 / 講談社 ⇧2019年6月28日発売。 <作品の前情報> 第59回メフィスト賞受賞作です。 メフィスト賞受賞作は大抵がミステリーなのですが、この作品はミステリーではありません。『図書館の魔女』(第45回メフィスト賞/高田大介)の…

【小説・ミステリー】『終焉の日』―親が犯した罪は、子が償うべき?

『終焉の日』ビクトル・デル・アルボル / 訳:宮崎真紀 / 東京創元社 ⇧2019年3月20日発売。 日本で翻訳されることの珍しいスペインのミステリーです。 登場人物の名前もイタリア語や英語に近く、スラブ系や南米系の人名のような、発音しづらさに由来する名前…

【小説・ミステリー】『ルパンの娘』―泥棒と刑事のラブコメミステリー【ドラマ化】

『ルパンの娘』横関大 / 講談社 ⇧2017年8月発売(文庫版)。 ドラマ化され、2019年7月から放送が開始されます。 (毎週木曜22時~) 主演は深田恭子さん。 他には瀬戸康史さんや、渡部篤郎さんが出演されます。 著者のデビュー作であり江戸川乱歩賞を受賞し…

【小説・ミステリー】『刀と傘』―司法卿探偵・江藤新平

『刀と傘 明治京洛推理帖』伊吹亜門 / 東京創元社 ⇧2018年11月発売。 <幕末ミステリー> 江藤新平という人物をご存知でしょうか。 維新十傑の一人で、王政復古の大号令を行った佐賀藩士です。 明治政府が出来てからは政治の中枢にいて、最終的には司法卿と…

【小説・青春】『トラペジウム』―アイドルになるための戦略

『トラペジウム』高山一実 / KADOKAWA ⇧2018年11月発売。 <著者について> 著者は人気アイドルグループ・乃木坂46の高山一実さんです。 彼女は初期メンバー(一期生)の一人です。 最近では一期生メンバーのグループからの卒業が続いていますが、彼女はまだ…

【小説・時代】『螢草』―御前試合で仇討ち!【ドラマ化】

『螢草』葉室麟 / 双葉社 ⇧2015年11月発売(文庫版) 時代小説です。 2019年7月からドラマ放送が開始されます。(金曜夜8時から) 主演は清原果耶さん。⇩ 他に町田啓太さん、谷村美月さんなどが出演されます。 <時代小説> あなたは時代小説を読まれますか…

【小説・文学】『ヒッキーヒッキーシェイク』―不気味の谷を越えろ

『ヒッキーヒッキーシェイク』津原泰水 / 幻冬舎➡早川書房 ⇧2019年6月6日発売。(文庫版) なぜかハードカバー版は2016年に幻冬舎から出版されているのに、文庫版は早川書房から出版されることになったみたいです。 先日Twitterで出版担当者が「この本が売れ…

【小説・ミステリー】『沼の王の娘』―切ないサイコサスペンス

『沼の王の娘』カレン・ディオンヌ / 訳:林啓恵 / ハーパーコリンズ・ジャパン ⇧2019年2月16日発売。 <長期誘拐事件> 「ストックホルム症候群」という言葉をご存知でしょうか。 誘拐事件や人質事件などにおいて、犯人と被害者の間に心理的つながりができ…

【小説・ミステリー】『叡智の図書館と十の謎』―ファンタジーで終わらない物語の広がり

『叡智の図書館と十の謎』多崎礼 / 中央公論新社 ⇧2019年2月22日発売。 文庫版です。ハードカバー版はありません。 <叡智の図書館の設定> 物語の舞台である叡智(えいち)の図書館。 それは時間にも空間にも支配されない知の殿堂です。 無限に続く書架には…

【小説・文学】『JR』―人間にとって大事なのは感性か、合理性か

『JR』ウイリアム・ギャディス / 訳:木原善彦 / 国書刊行会 ⇧2018年12月21日発売。 全米図書館賞受賞。 表紙がカッコイイですね。 アメリカでは1975年に出版されたそうです。 <金融コメディ> マンガ『こち亀』の主人公・両さんこと両津勘吉はご存知でしょ…

【小説・ミステリー】『探偵AIのリアル・ディープラーニング』―人工知能はヘボ探偵

『探偵AIのリアル・ディープラーニング』早坂吝 / 新潮社 ⇧2018年5月発売。 『このミステリーがすごい!2019』で第19位にランクイン。 <AIについて> 最近よく我々が耳にするのは、AI(人工知能)の劇的な進歩によって多くの人間の仕事が奪われるという意見…

【小説・ミステリー】『だから殺せなかった』―愛すべき人を愛さなかった罪

『だから殺せなかった』一本木透 / 東京創元社 ⇧2019年1月30日発売。 良いタイトルですね。 読む前にも気になるし、 読み終わり際も「そういうことか!」と膝を打つことになりますし、 読んだ後も余韻が残るという見事なタイトルです。 <劇場型犯罪> 劇場…

【小説・ミステリー】『そしてミランダを殺す』―サイコパスな女同士の対決!

『そしてミランダを殺す』ピーター・スワンソン / 訳:務台夏子 / 東京創元社 ⇧2018年2月発売。文庫版です。 『このミステリーがすごい!2019』海外編第2位! 翻訳は『クリスマスに少女は還る』でもおなじみの務台夏子さんです。 (つまり翻訳のクオリティは…

【小説・文学】『壺中に天あり獣あり』―没頭は現実逃避か幸せのためか

『壺中に天あり獣あり』金子薫 / 講談社 ⇧2019年2月28日発売。 タイトルが超絶にカッコイイですね。 表紙もいい感じです。 <〇〇脳> 「ゲーム脳」という言葉があります。 元々はゲームのやり過ぎで脳の前頭葉から出るβ波が弱くなって、キレやすい性格にな…

【小説・文学】『1R1分34秒』―ひらいた表現で読むボクシング【芥川賞】

『1R1分34秒』町屋良平 / 新潮社 ⇧2019年1月発売。第160回芥川賞受賞作です。 <小説における格闘シーン> この小説の題材はボクシングです。 主人公はプロボクサーで、練習風景や試合のシーンが描かれています。 格闘モノ(格闘シーン)を文章だけで描くの…

【小説・SF】『白熱光』—出会わないファーストコンタクト

『白熱光』グレッグ・イーガン / 訳:山岸真 / 早川書房 ⇧2017年6月発売。(文庫版です) グレッグ・イーガンの作品は面白いですが、多少難解なハードSFでもあります。 難解すぎて書いている本人も実はよく分かっていないという説すらあるほどです。 読んで…

【小説・文学】『そして、バトンは渡された』—友だち最優先主義を疑え【本屋大賞】

『そして、バトンは渡された』瀬尾まいこ / 文藝春秋 ⇧2018年2月発売。(文庫化はまだです。) 2019年の本屋大賞受賞作です。 <学生時代の友人> 例外はありますが、学生時代の友人は一生の友達になることが多い一方で、 社会人になってからの友人はそうは…

【小説・文学】『ニムロッド』―皆で不安になろう

『ニムロッド』上田岳弘 / 講談社 ⇧2019年1月発売。 第160回芥川賞受賞作です。 『1R1分34秒』の町田良平さんと同時受賞でした。 <仮想通貨のマイニング> あなたは「サトシ・ナカモト」をご存知でしょうか? 仮想通貨について少しでも調べたことがある方な…

【小説・ファンタジー】『図書館の魔女』―本格ファンタジーを体感せよ

『図書館の魔女』高田大介 / 講談社 ⇧2016年4月発売。 2013年に出たハードカバー版(上下巻)を、文庫化するにあたって4冊に分けたものです。メフィスト賞受賞作です。 <メフィスト賞> ミステリー好きな方には有名なメフィスト賞ですが、一般には知られて…

【小説・SF】『竜のグリオールに絵を描いた男』―ファンタジー×リーガルサスペンスという斬新さ!

『竜のグリオールに絵を描いた男』ルーシャス・シェパード / 訳:内田昌之 / 竹書房 ⇧2018年8月発売。 SFというかファンタジーです。 表紙の絵がめちゃくちゃカッコイイですね。 <竜にまつわる話> 竜が登場する物語はたくさんあります。 ほとんどが竜自身…

【小説・ミステリー】『ガダラの豚』—呪術師が怖い!

『ガダラの豚』中島らも / 集英社 ⇧1996年出版。(全3巻) <呪術師のトリック> あなたは占いを信じていますか? あるいは他人に良くないことをもたらす「呪い」の存在は? または催眠術、テレパシー、透視、超能力はどうでしょうか? 僕は、自分で自分を縛…

紙の本も読みなよ / A-key-Hit