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読み終わったマンガ、小説、その他の本の中でオススメのものを紹介しています。

小説

【小説】『線は、僕を描く』―水墨画は一発勝負!

『線は、僕を描く』砥上裕將 / 講談社 ⇧2019年6月28日発売。 <作品の前情報> 第59回メフィスト賞受賞作です。 メフィスト賞受賞作は大抵がミステリーなのですが、この作品はミステリーではありません。『図書館の魔女』(第45回メフィスト賞/高田大介)の…

【小説・ミステリー】『終焉の日』―親が犯した罪は、子が償うべき?

『終焉の日』ビクトル・デル・アルボル / 訳:宮崎真紀 / 東京創元社 ⇧2019年3月20日発売。 日本で翻訳されることの珍しいスペインのミステリーです。 登場人物の名前もイタリア語や英語に近く、スラブ系や南米系の人名のような、発音しづらさに由来する名前…

【小説・ミステリー】『ルパンの娘』―泥棒と刑事のラブコメミステリー【ドラマ化】

『ルパンの娘』横関大 / 講談社 ⇧2017年8月発売(文庫版)。 ドラマ化され、2019年7月から放送が開始されます。 (毎週木曜22時~) 主演は深田恭子さん。 他には瀬戸康史さんや、渡部篤郎さんが出演されます。 著者のデビュー作であり江戸川乱歩賞を受賞し…

【小説・ミステリー】『刀と傘』―司法卿探偵・江藤新平

『刀と傘 明治京洛推理帖』伊吹亜門 / 東京創元社 ⇧2018年11月発売。 <幕末ミステリー> 江藤新平という人物をご存知でしょうか。 維新十傑の一人で、王政復古の大号令を行った佐賀藩士です。 明治政府が出来てからは政治の中枢にいて、最終的には司法卿と…

【小説・青春】『トラペジウム』―アイドルになるための戦略

『トラペジウム』高山一実 / KADOKAWA ⇧2018年11月発売。 <著者について> 著者は人気アイドルグループ・乃木坂46の高山一実さんです。 彼女は初期メンバー(一期生)の一人です。 最近では一期生メンバーのグループからの卒業が続いていますが、彼女はまだ…

【小説・時代】『螢草』―御前試合で仇討ち!【ドラマ化】

『螢草』葉室麟 / 双葉社 ⇧2015年11月発売(文庫版) 時代小説です。 2019年7月からドラマ放送が開始されます。(金曜夜8時から) 主演は清原果耶さん。⇩ 他に町田啓太さん、谷村美月さんなどが出演されます。 <時代小説> あなたは時代小説を読まれますか…

【小説・文学】『ヒッキーヒッキーシェイク』―不気味の谷を越えろ

『ヒッキーヒッキーシェイク』津原泰水 / 幻冬舎➡早川書房 ⇧2019年6月6日発売。(文庫版) なぜかハードカバー版は2016年に幻冬舎から出版されているのに、文庫版は早川書房から出版されることになったみたいです。 先日Twitterで出版担当者が「この本が売れ…

【小説・ミステリー】『沼の王の娘』―切ないサイコサスペンス

『沼の王の娘』カレン・ディオンヌ / 訳:林啓恵 / ハーパーコリンズ・ジャパン ⇧2019年2月16日発売。 <長期誘拐事件> 「ストックホルム症候群」という言葉をご存知でしょうか。 誘拐事件や人質事件などにおいて、犯人と被害者の間に心理的つながりができ…

【小説・ミステリー】『叡智の図書館と十の謎』―ファンタジーで終わらない物語の広がり

『叡智の図書館と十の謎』多崎礼 / 中央公論新社 ⇧2019年2月22日発売。 文庫版です。ハードカバー版はありません。 <叡智の図書館の設定> 物語の舞台である叡智(えいち)の図書館。 それは時間にも空間にも支配されない知の殿堂です。 無限に続く書架には…

【小説・文学】『JR』―人間にとって大事なのは感性か、合理性か

『JR』ウイリアム・ギャディス / 訳:木原善彦 / 国書刊行会 ⇧2018年12月21日発売。 全米図書館賞受賞。 表紙がカッコイイですね。 アメリカでは1975年に出版されたそうです。 <金融コメディ> マンガ『こち亀』の主人公・両さんこと両津勘吉はご存知でしょ…

【小説・ミステリー】『探偵AIのリアル・ディープラーニング』―人工知能はヘボ探偵

『探偵AIのリアル・ディープラーニング』早坂吝 / 新潮社 ⇧2018年5月発売。 『このミステリーがすごい!2019』で第19位にランクイン。 <AIについて> 最近よく我々が耳にするのは、AI(人工知能)の劇的な進歩によって多くの人間の仕事が奪われるという意見…

【小説・ミステリー】『だから殺せなかった』―愛すべき人を愛さなかった罪

『だから殺せなかった』一本木透 / 東京創元社 ⇧2019年1月30日発売。 良いタイトルですね。 読む前にも気になるし、 読み終わり際も「そういうことか!」と膝を打つことになりますし、 読んだ後も余韻が残るという見事なタイトルです。 <劇場型犯罪> 劇場…

【小説・ミステリー】『そしてミランダを殺す』―サイコパスな女同士の対決!

『そしてミランダを殺す』ピーター・スワンソン / 訳:務台夏子 / 東京創元社 ⇧2018年2月発売。文庫版です。 『このミステリーがすごい!2019』海外編第2位! 翻訳は『クリスマスに少女は還る』でもおなじみの務台夏子さんです。 (つまり翻訳のクオリティは…

【小説・文学】『壺中に天あり獣あり』―没頭は現実逃避か幸せのためか

『壺中に天あり獣あり』金子薫 / 講談社 ⇧2019年2月28日発売。 タイトルが超絶にカッコイイですね。 表紙もいい感じです。 <〇〇脳> 「ゲーム脳」という言葉があります。 元々はゲームのやり過ぎで脳の前頭葉から出るβ波が弱くなって、キレやすい性格にな…

【小説・文学】『1R1分34秒』―ひらいた表現で読むボクシング【芥川賞】

『1R1分34秒』町屋良平 / 新潮社 ⇧2019年1月発売。第160回芥川賞受賞作です。 <小説における格闘シーン> この小説の題材はボクシングです。 主人公はプロボクサーで、練習風景や試合のシーンが描かれています。 格闘モノ(格闘シーン)を文章だけで描くの…

【小説・SF】『白熱光』—出会わないファーストコンタクト

『白熱光』グレッグ・イーガン / 訳:山岸真 / 早川書房 ⇧2017年6月発売。(文庫版です) グレッグ・イーガンの作品は面白いですが、多少難解なハードSFでもあります。 難解すぎて書いている本人も実はよく分かっていないという説すらあるほどです。 読んで…

【小説・文学】『そして、バトンは渡された』—友だち最優先主義を疑え【本屋大賞】

『そして、バトンは渡された』瀬尾まいこ / 文藝春秋 ⇧2018年2月発売。(文庫化はまだです。) 2019年の本屋大賞受賞作です。 <学生時代の友人> 例外はありますが、学生時代の友人は一生の友達になることが多い一方で、 社会人になってからの友人はそうは…

【小説・文学】『ニムロッド』―皆で不安になろう

『ニムロッド』上田岳弘 / 講談社 ⇧2019年1月発売。 第160回芥川賞受賞作です。 『1R1分34秒』の町田良平さんと同時受賞でした。 <仮想通貨のマイニング> あなたは「サトシ・ナカモト」をご存知でしょうか? 仮想通貨について少しでも調べたことがある方な…

【小説・ファンタジー】『図書館の魔女』―本格ファンタジーを体感せよ

『図書館の魔女』高田大介 / 講談社 ⇧2016年4月発売。 2013年に出たハードカバー版(上下巻)を、文庫化するにあたって4冊に分けたものです。メフィスト賞受賞作です。 <メフィスト賞> ミステリー好きな方には有名なメフィスト賞ですが、一般には知られて…

【小説・SF】『竜のグリオールに絵を描いた男』―ファンタジー×リーガルサスペンスという斬新さ!

『竜のグリオールに絵を描いた男』ルーシャス・シェパード / 訳:内田昌之 / 竹書房 ⇧2018年8月発売。 SFというかファンタジーです。 表紙の絵がめちゃくちゃカッコイイですね。 <竜にまつわる話> 竜が登場する物語はたくさんあります。 ほとんどが竜自身…

【小説・ミステリー】『ガダラの豚』—呪術師が怖い!

『ガダラの豚』中島らも / 集英社 ⇧1996年出版。(全3巻) <呪術師のトリック> あなたは占いを信じていますか? あるいは他人に良くないことをもたらす「呪い」の存在は? または催眠術、テレパシー、透視、超能力はどうでしょうか? 僕は、自分で自分を縛…

【小説・SF】『プレイヤー・ピアノ』—優れたディストピア小説は色褪せない

『プレイヤー・ピアノ』カート・ヴォネガット・ジュニア / 訳:浅倉久志 / 早川書房 ⇧2005年に新装版出版。(現在絶版。古本か電子書籍でのみ入手可能です) <ディストピア小説> SFの中のジャンルの一つとしてディストピア小説があります。 多くは政治や経…

【小説・ミステリー】『青の数学』—数学を解くことを競う意味

『青の数学』王城夕紀 / 新潮社 ⇧2016年7月発売。(全2巻) <社会に出たら数学は使わない?> 皆さんは数学が得意ですか? 僕は苦手です。 そのせいか、数学が出来る人をカッコイイと思ってしまいます。 よく「数学なんて社会に出たら使わないんだから、や…

【小説・文学】『雨・赤毛』―短編にこそ意外なオチを!

『雨・赤毛』サマセット・モーム / 訳:中野好夫 / 新潮社 ⇧1959年出版。短編集です。 <サマセット・モーム作品> サマセット・モームといえば『月と六ペンス』が超有名ですね。 ゴーギャンをモデルとした天才画家の情熱と狂気を描いた作品です。 主人公・…

【小説・文学】『甘美なる作戦』―恋愛小説にもトリックは必要だ

『甘美なる作戦』イアン・マキューアン / 訳:村松潔 / 新潮社 ⇧2014年9月発売。 文庫化はまだされていません。 <後方支援のスパイ> スパイといえばジェームズ・ボンドを連想される方も多いと思います。 彼らは危険と隣り合わせの仕事に就き、華麗でスリリ…

【小説・文学】『幼女と煙草』―弱さをを装うのは暴力だ

『幼女と煙草』ブノワ・デュトゥールトゥル / 訳:赤星絵里 / 早川書房 ⇧2009年10月発売。 絶版にはなっていませんが文庫版はありません。 <卑怯な生存戦略> 現代社会の中で優位な立場で生きていくためにとられる戦略で、卑怯で陰湿なものは何でしょうか?…

【小説・ミステリー】『アンデッドガール・マーダーファルス』—怪物たちの本格ミステリー

『アンデッドガール・マーダーファルス』青崎有吾 / 講談社 ⇧2015年12月発売。 講談社タイガというレーベルから出ている文庫書き下ろしです。 (つまりハードカバー版はありません。) 現在では月刊シリウスからマンガ版も発売されています。 <特殊設定下で…

【小説・ミステリー】『がん消滅の罠 完全寛解の謎』―免疫を使ったトリック!

『がん消滅の罠 完全寛解の謎』岩木一麻 / 宝島社 ⇧文庫版は2018年1月発売。 <がんについて> がんは今や、日本人の二人に一人はなると言われています。 そして三人に一人はがんで死ぬとも。 誰もががんになりたくないと願いつつも、長年、日本人の死因第1…

【小説・ミステリー】『FEED』―底辺少女たちの運命の分岐点

『FEED』櫛木理宇 / 新潮社(『少女葬』に改題) ⇧2016年5月発売。 ハードカバーです。 『少女葬』と改題されて、文庫版が2019年4月に発売されました。 <作風紹介> ミステリーでは普通、謎に焦点が当てられてストーリーを牽引していくものですが、 この作…

【小説・文学】『ブッチャーズ・クロッシング』―やりすぎ自分探しの旅

『ブッチャーズ・クロッシング』ジョン・ウィリアムズ / 訳:布施由紀子 / 作品社 ⇧2018年2月発売。 文庫化はまだされていません。 <自分探しの旅> 若い頃には、「自分探しの旅」に出かけていく人もいます。 これから自立しようかという年頃には、 親の庇…

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