『響 ~小説家になる方法』柳本光晴 / 小学館
完全に響という主人公の女の子のキャラマンガです。
彼女の存在感だけで99%このマンガは成立しています。
このキャラが突出しすぎているため、他の要素はほとんど気になりません。
(絵が若干拙いとか etc)
それほど圧倒的にキャラクターとして面白すぎ、格好よすぎ、魅力的すぎます。
「マンガはキャラクターが命」という説を体現している作品です。
圧倒的な才能の持ち主は、何をやっても「あの子は変わっているから」で済ませてもらえるという現象は、言葉で読んでいるだけでは納得できないものですが、実際に身近にそういう人間がいたら自分もそう思ってしまう気がします。
中途半端な才能には、皆、嫉妬したりやっかんだりしてしまうものです。
しかし圧倒的な才能の前にはひれ伏すしかない。
こいつはバケモノだ。とても理解できない。自分とは頭の構造が違うんだ、と。
響は駄作ばかり量産している作家に向かって、「才能が枯渇した作家はなんとなく死んだんだと思っていた。でもそんなわけないよね。良い余生を」と残酷な挑発をしてしまうわけですが、もしも彼女の才能が枯渇したときに彼女は何を思うのでしょうか。
このマンガでは、そこまで描いてほしいですね。
今のところ全く衰えない感じですが・・。
さて、テレビの敏腕プロデューサーとの対決の次は、次期総理大臣有力候補者との対決となりました。
どんどん敵役がデカくなっていき、いよいよラスボス感があります。
世間にバレたらマスコミが騒ぎだしてどうしようもなくなると予想できたので、響を含め彼女の周囲は正体を秘密にすることに尽力していたのに、とうとうマスコミに報道されてしまいます。
家の前には連日大勢のマスコミが詰め寄せ、外出もままならない状況。
(マスコミってホントに迷惑というか害悪ですよね。)
この後どうするの?と誰もが思う展開。
ラストでついにマスコミに勝利?します。
なるほど、こういう着地のさせ方があったかと唸らされました。
もうすでに続きが気になって次巻が待ち遠しいのですが、
いつものように巻末に次巻の発売月が掲載されていなかったので、
通常よりも次巻の発売は遅くなるかもしれませんね。
来月から欅坂46の平手友梨奈さん主演で実写映画が公開スタートになるので、それに合わせての今巻の発売だったと思われます。
ですので通常より発売を早めた形になったのかも。
ということで次巻までの発売まで間が空いてしまうという事に・・。
残念です。
ちなみにこのマンガを読んでも小説家になるのに全く参考になりません!
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