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【小説・ミステリー】『崩れる脳を抱きしめて』―たまには超王道の恋愛小説を

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紙の本も読みなよ / A-key-Hit

『崩れる脳を抱きしめて』知念実希人 / 実業之日本社

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久々に爽やかな読後感を味わえました。

脳に爆弾(手術不可能な膠芽腫)を抱えて余命数ヶ月のユカリと

研修のために終末医療病院にやってきた新人医師のウスイ。

二人は段々距離が縮まっていくものの、研修期間が過ぎてウスイは地元に帰ることになる。第1章ではそこで終わり、二人は離れてしまうことになる。

連絡をとろうと手紙を送る(ユカリはPCもケータイも持っていない)ウスイだが、返信は一向にやって来ない。

第2章が始まってすぐに、ユカリは数日前に亡くなったことを知るウスイ。

彼女の死に不審を抱いたウスイは、研修先だった病院と彼女が不審死した場所を訪れ衝撃の事実を知ることになる。

 

第1章を読み終えたときは、「韓国ドラマのような超ベタな恋愛小説か~」と少々げんなりしたのですが、第2章からは一転、ヒロイン(ユカリ)の死の原因を探るミステリーとなります。2章から本領発揮といったところ。

第2章はずっとドラマ「ブラックペアン」のテーマ曲が頭の中で流れていました。

それくらいのスピード感で畳みかけられていくストーリー。

 

本の帯に「感動」とか「本屋大賞ノミネート」とか書かれていました。

第1章読了時点では「いやいや、こんなベタな話では感動なんてしませんよ。ナメてませんかね。本屋大賞のレベルもこんなもんか?」とこちらがナメまくっていたのですが・・・

全部読了後は「すごい!これはノミネートされて納得やで!」と感想が180度変わっていました。こういうことがあるから読書は面白い。

この本を読もうとされる方は、途中で辞めずにぜひ最後まで読んで下さい。

最後に近づくにつれて「マジか、マジか、そうか!」の連続で、この小説が綿密に計算されて書かれたことが分かります。

 

恋愛小説でもあり叙述トリックを使ったどんでん返しもあるものといえば『イニシエーション・ラブ』がありますが、驚愕の大きさはそれと同じくらいすごかったです。

 

余命わずかなヒロインと新人医師との恋なんて、切ないラストか悲劇的なものかの2パターンだと思っていましたが・・・

まさかこんなに爽やかにラストが迎えられるとは!

伏線がたくさん散りばめられていて、なぜこれに気付けなかったのかと悔しい限りです。

 

著者は現役の医師で医学的な描写には説得力があります。

「ポスト海堂尊」な感じで出版社が推しているのかなと密かに注目していました。

現役なのにやけに多作です。頑張りすぎなのでは?

 

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