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【小説・ミステリー】『フーコーの振り子』―妄執的「ダヴィンチ・コード」ごっこ

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紙の本も読みなよ / A-key-Hit

『フーコーの振り子』ウンベルト・エーコ / 訳:藤村昌昭 / 文藝春秋

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RPG好きならば、中世~近世ヨーロッパの文化も何となく好きな人が多いと思われます。あと(自分を含めた)中2病の方も。

テンプル騎士団、薔薇十字団、フリーメイソンなどの秘密結社、シオンの議定書などの偽書や陰謀論は数々の小説や映画に題材として扱われ、無知蒙昧な我々一般市民に神秘的な世界の真理を垣間見せて来てくれました。

 

「信じるか信じないかはあなた次第です」と煽られる都市伝説もその類です。

それを知るたび、歴史的・数秘術的な裏のつながりがあったことに驚かされトキめかされてきました。世間では知られていない真実を知ってしまったぜ!という優越感に浸りながら、どこか信じきれない自分もいます。

 

まぁ、娯楽の一種です。

マジで信じている奴はイタい奴だと思われます。

しかし、世界にはマジで信じている集団が存在します。

彼らは世界の真理・秘密をグループで共有して秘匿することで団結を強めます。

子どもの遊びならカワイイものですが、大人の本気なのでヤバいです。

 

そんな組織・慣習をぶち壊すために、

嘘の教典を綿密に詳細に作り上げ、秘密結社を茶化して挑発し啓蒙しようという仕事に主人公は取り掛かります。

「どんな事だってこじつけられるんだぜ」ということを証明するためにテンプル騎士団のことを狂信的なほど詳細に調べあげます。そのうちミイラ取りがミイラになるように、自分の妄想なのか事実なのか分からなくなってきます。

何が本当なのか現実と空想の区別が読者にも後半はつかなくなってきます。

本気で秘密結社をやっている連中に襲われたりもします。(挑発したから当然か)

 

ふざけるにも方法を選べということでしょうか。

 

『ダヴィンチ・コード』が流行った時期に、物語内のような秘術解読ブームがヨーロッパでも起こったのでしょうか。ちなみに『フーコーの振り子』の方が出版年としては8年くらい古いです。

参考文献はとくに記載されていませんでしたが、著者の知識量と取材調査の労力を想像すると空恐ろしくなります。世界にはクレイジーな小説が出版されているという一例です。

 

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