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【マンガ】『やがて君になる』(1-3巻)―誰のことも特別に思わない?

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紙の本も読みなよ / A-key-Hit

『やがて君になる』仲谷鳰 / KADOKAWA

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↑2018年9月に6巻まで発売

 

1~3巻を遅ればせながら買ったわけですが、コミックの帯に

「百合ブームの火付け役となった」

と書かれていました。

ブームなんですか?!寡聞にして知りませんでした。

 

BL(男×男)というジャンルの裾野は非常に広いですが、

百合(女×女)ものというジャンルはそれより世間の認知度が低い気がします。

前者は女性読者を想定して描かれていますが、

後者は男性読者を想定しているわけではない気がします。

偏見と言われれば反論はできませんけど。

 

そして僕はどちらのジャンルにもあまり詳しくありません。

百合ものがBLよりも、世の中に出版されている数が圧倒的に少ないと思うのは、単に僕が不勉強なため有名作品を知らないだけなのかもしれません。

 まあ、男子のキャラクターが登場しなければ自然と女子同士の交流しか描かないことになるわけで、『けいおん!』なんかも広義の百合には入るのかも。

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↑大ヒットアニメの原作。全4巻。

 

百合マンガに限らず、恋愛マンガの王道パターンとしては、

普通のステータス(容姿、成績、家柄など)の主人公が、容姿端麗・文武両道・人望も厚い相手に恋して追いかけるという構造をとっています。

このマンガではそれが逆転している点が珍しい設定です。

 

つまり美人で成績優秀で誰からも慕われている生徒会長の先輩(燈子)が主人公・侑を好きになって追いかけるという構図です。

恋愛マンガなのに主人公が恋をしていないという点が斬新です。

そんなマンガは百合かどうかに関わらず、今まで存在したことがあるか?と自分の過去を回想してみましたがすぐに思い浮かびません。

 

 いずれ侑も燈子を好きになるのでしょうが、そのときに両想いになってハッピーエンドとはいかないような展開を匂わせています。

燈子が侑を好きなのは、侑が誰のことも特別好きではないからです。

燈子からしたら「私を特別な目で見ないあなたが好き」なわけで、

侑が燈子を特別な存在として見る=好きになると、逆に自分の気持ちは冷めてしまうことを示唆しています。

追いかけている間は夢中になれるけど、追いかけられる立場になると困ってしまう。

詳しい理由は、燈子と亡くなった姉の過去エピソードで描かれるのでしょうが、3巻まで読んだところではまだ語られていません。

 

「私を嫌いにならないで」というメッセージは同時に「私を好きにならないで」という意味でもあり、侑もそれに気がついています。

けれど少しずつ燈子が気になり始めていることも薄々自覚していて、その感情からは目を逸らしています。

徐々に好きになり始めているのに、聞こえてくるのは崩壊への序曲。

今のこの心地よい関係性が壊れてしまいそうなのは、侑も読者も分かっています。

だから次巻を読むのが段々怖くなってきています。

 

少し歪んだ恋愛・関係性のように見えてしまいますが、

そもそも「歪んでいない正常な恋愛」なんてこの世に存在するでしょうか?

異常性に目を向けてしまうのは、当事者じゃないからです。

彼女たちにとって本当に大事なことは本質的な部分。

「特別ってどういう気持ちなのか知りたい」ってこと。

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普段、ミステリーやSFばかり読んでいて左脳ばかり使っているので、

たまにこういう感性のマンガを読んで右脳を使いすぎると、右脳が筋肉痛になりそうです。脳に筋肉が果たしてあるのかは知りません。(右脳も左脳もまんべんなく使うべきなのでしょうけど、楽をしようという癖がついてしまってますね。)

 

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