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【マンガ】『彼方のアストラ』(1巻)―ミステリーとSFの幸せな融合

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紙の本も読みなよ / A-key-Hit

『彼方のアストラ』篠原健太 / 集英社

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↑全5巻。「このマンガがすごい!2019」第3位!

 

著者は『スケットダンス』(週刊少年ジャンプ連載)で有名ですね。 

この頃から会話のかけ合いが最高に面白かったのですが、『彼方のアストラ』でもそのノリとテンポの良さは健在です。

『スケットダンス』は学園日常系ギャグマンガでしたが、今度の舞台は宇宙。

ギャグの量はそこまで変わらないけれど、ジャンルはシリアス系サバイバルです。

 

西暦2063年。

宇宙旅行を一般人でも実現できるレベルに、科学は進歩していました。

高校生だけの遠足あるいは林間学校のようなもの(惑星キャンプ)に9人の参加者が集まります。

キャンプ地である惑星にガイドが送り届けてからは、5日間を彼ら9人だけで過ごすことになるイベントです。

 無事、目的地である惑星マクパに到着を果たした直後に、謎の光の球体が現れ、それに取り込まれてしまいます。ワープした先は宇宙空間に9人とも投げ出されていました。

なんとか付近にあった宇宙船に避難することができましたが、なぜ都合よくそこに宇宙船が存在していたのかという理由は説明されません。

ご都合主義ではなく、おそらくこの後のストーリーで明かされていくのでしょう。

 

まあそんな理由などどうでもよいくらいのピンチに陥るので、読者もそんなに違和感を覚えずにそのままスルーしてしまえる、上手な構成になっています。

ワープした先の現在地が、ワープする前の位置から5012光年離れていることが判明するのです。

超光速航行を使っても3ヶ月かかる距離で、宇宙船には食糧も水も3日分しかない。

絶望的な状況を打破する方法は一つ。

3日で辿り着ける惑星の中で、水や食糧を補給できるものを探し出すことです。

5つの惑星を経由すれば帰還できるルートをなんとか見出した9人。

未知の惑星なのでどんな危険があるのか予想もつかないけれど、ジッとしてても飢えて死んでしまうだけ。行くしかない。

 

ラストに、宇宙船の通信ケーブルが切断されていること、切り口が鋭利(つまり人為的かつ意図的)で最近のものであることが判明します。

つまり犯人は宇宙で遭難しているこの高校生9人の中にいるということ。

 

 SF+サバイバルだけでなく、さらにミステリー(フーダニット)まで加えてくるとは!

読者をとことん面白がらせてやろうという、著者の野心的な意欲がビシバシ伝わってきますね。

次巻からは乗組員同士の疑心暗鬼が始まるのでしょう。

9人ともいいキャラクターをしているので、全員悪人であってほしくないと願ってしまうのは僕だけではないはずです。

みんな仲良くしてよ~。

 

あと、伏線の張り方と回収の仕方がまあ上手い。見事としか言えません。

著者は少年マンガの真髄を理解してしまったようです。

 

そもそも『スケットダンス』の頃から、ミステリー的要素を加えたストーリー構成が巧みな作家さんでした。

マンガで叙述トリックは、映像が見えている分、小説よりも難しいはずですが、それを何度もやってのけるアイデアマンという印象を僕は持っています。

普通に発表すれば90点取れて十分なストーリーに、ミステリーのトリック要素を加えることで120点を狙う貪欲さ。カッコイイ。

スイッチ(あだ名)の過去のエピソードは誰もが騙されたのではないでしょうか?

f:id:A-key-Hit:20181213213910j:plain←泣けるしトリックはすごいし、完璧な28巻。

 

 『スケットダンス』はかなり長期連載だったので、いまから全巻集めるのは、なかなか金銭面で厳しいかもしれませんが、

『彼方のアストラ』は全5巻なので、ちょうどいい長さですよ。

 

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