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【マンガ】『君は春に目を醒ます』(1巻)―ハインライン『夏への扉』の少女視点

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『君は春に目を醒ます』縞あさと / 白泉社

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↑「このマンガがすごい!2019」オンナ編第10位。

 

 現代の日本社会では、男子高校生(大学生でもよい)が女子小学生と二人きりで、同じ空間にいるだけで犯罪かのような風潮があります。

触る(肩に触れる、頭ポンポンする)のはもちろんのこと、半径2m以内に近寄ることすらダメなんじゃないかという雰囲気が蔓延しています。

一部の犯罪者のせいで、男子は本当に息苦しい生き方を強いられています。

しかし、少女マンガの世界では平然とそれが行われています。

いわゆる「ただし、イケメンに限る」というやつです。

なんじゃそりゃぁ!

こっちは電車やバスに乗るときは、誤解されないように、いつも自分の手の位置や腕の位置に死ぬほど気を使っとんねんで!

 

 ロバート・ハインラインの有名SF小説『夏への扉』の後半で、

主人公・ダンと彼に恋する少女リッキィは時間差で冷凍睡眠(コールドスリープ)し、未来で再会を果たします。少女との年齢が離れているから、時間差を設けることで、未来ではお互いの年齢が近くなっているんですね。

 

『夏への扉』は主人公は成人男性でしたが、

『君は春に目を醒ます』は少女マンガなので、主人公は少女です。

 

 主人公・絃(いと)には7歳年上の憧れのお兄ちゃん的存在の幼馴染(千遥)がいました。この時、絃は小学4年生。

彼は病気の治療でコールドスリープすることになります。

治療法が発見されて、目覚めることになったのは7年後。

つまり、彼は同級生になります。(同じ高校、同じクラス。)

絃は7年間、千遥のことを好きなままでしたが、千遥にとっては昨日まで妹的存在であった絃に告白されたところで、感情が追いつきません。

当然ですよね。

お互いに大事な存在なのは確かなのですが、そのテンションが違います。

絃は7年間も恋心を募らせてきたのですから、仕方ないともいえます。

 

恋愛マンガの一つのピークは告白というイベントです。

連載マンガはそれなりに長く続ける必要があるので、告白というイベントをなるべく後ろに引っ張ります。だから「1巻でもう告白するのかよ」と少し驚きました。

他の恋愛マンガでも1巻での告白は100%失敗します。

(ラブコメなら可。シリアス系の恋愛モノに限定した法則です。)

やはり「お互いの関係性をきちんと築いて(描いて)から」がセオリーですね。

 

コールドスリープから目覚めたばかりで、現代社会のスピードや道具、常識についていけない千遥が、今後どういった行動をし、どういった感情になるのかが注目ポイントです。

 

個人的には、コールドスリープの設定(テクノロジー、文化背景、医療、法律、倫理)をもう少し詳しく説明して欲しかったのですが、少女マンガにはそういった需要は無いのでしょう。(中高生の女子読者にとってはそんな設定は重要ではなく、恋愛要素に特化したものを皆好むのでしょうか?)

まあ、SF的な設定に不満の方は、同じコールドスリープをつかった『7SEEDS』(田村由美)というバケモノ級に面白い、ガチガチのSF少女マンガをオススメします。

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↑つまらないと言う人は皆無。間違いのない傑作です。

 

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