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【マンガ】『いちげき』(1-2巻)―江戸における新撰組こと一撃必殺隊、発進!

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『いちげき』松本次郎・永井義男 / リイド社

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 大政奉還後、新撰組は京都から退去するよう迫られていました。

「油小路の変」で近藤勇は重症を負っていましたし、

沖田総司は結核が悪化しつつありました。

新撰組はここから組織としてバラバラになっていきますね。

 

このマンガで新撰組本隊とは主人公たちは関りません。

 

 <あらすじ>

 幕末の江戸。

大政奉還が行われたことで、江戸幕府と武力決着を望んでいた薩摩藩の武士たちは、振り上げた拳を持っていく先がなくなってしまいました。

西郷隆盛はそれでも武力で対決することに諦めきれず、幕府を挑発して手を出させることで、武力衝突を起こさせる口実を作ろうと画策します。

西郷の指示を受け、薩摩藩は浪士を集めて「御用盗」という武装組織を作りました。

「攘夷のための資金提供」という名目で、町の商家を襲わせることにしました。

 

薩摩藩との武力衝突を避けるために、幕府側の勝海舟は、「御用盗」対策のための戦闘部隊を組織するよう部下に指示します。

その部隊の名前が一撃必殺隊です。

(史実なのかどうかは知りませんが、有り得そうなことなので、リアリティがあって面白いです。) 

 

何か問題が起きたりしたときには、幕府がトカゲシッポ切りができるように、

部隊の候補生の選抜は、武士ではなく農民から行うことになりました。

 (もし薩摩藩からイチャモンをつけられたら、それは農民たちが勝手にやったことで、武士である我々幕府とは関係がないと誤魔化すための保険です。)

 

江戸の近くの村々から、力自慢の農民(百姓)を集めて選抜試験が行われます。 

農民たちは何のために集められたのか分からないまま、報奨金目当てに選抜試験に参加することになりました。

 

<一撃必殺隊の結成>
選抜試験を突破した者たちに、一撃必殺隊の目的が語られます。

ゲリラ(奇襲)戦法による、薩摩藩士たちへの闇討ちです。

彼らを指導するのは、元新撰組隊士・島田幸之介(実在の人物)です。

 

当初は一撃必殺隊は使い捨ての部隊として考えられていたため、袈裟斬りや刺突などの攻撃方法しか教えられていませんでした。

防御の仕方を知らないので、相手が斬りかかってきたら対処できません。

最初の一撃で必ず敵を抹殺せよとの意味が込められた部隊名なのです。

そもそも、腕に覚えのある薩摩の武士に対して、昨日まで剣術の基礎すら知らなかった農民が勝てるわけがありません。

一朝一夕で身に着けた即席の剣術で武士に勝つためには、多人数での奇襲作戦しかありません。

 

第1回目の奇襲が予想以上の戦果(味方の死亡1人に対して相手は死傷者20人)に終わったので、島田は一撃必殺隊の増強に動き始めます。

主人公・丑五郎に対して、居合術まで見せてくれます。

強くなるためには相手の殺気を感じとれるようになれと言います。

2巻までは第2回目以降の奇襲作戦も成功して味方の損害も少なく、順調に見えるのですが、薩摩藩は一撃必殺隊の正体を探るべく動き出してきます。

このまま順風満帆にいくはずがないので、先を読むのが怖いです。

 

松本次郎作品はかなり読んでいますが、ハッピーエンドになることはなく、なんとも言えないラストになることが多いです。(後味が良いとは言えないけれど、悪いともいいきれないような妙な味といいますか・・・)

どの作品でも、現実の苦さ、はかなさ、虚しさが読者の心に残るような終わり方をしています。(まあそれが味わい深くてクセになるわけですが。)

 

そもそも一撃必殺隊の成り立ちから考えても、丑五郎たち隊員が無事に任務完了して村に帰って幸せに暮らしましたとさ、というラストになるはずがないです。

薩摩藩に正体がバレて皆殺しにされるのか、奇襲作戦が失敗に終わる(つまり死ぬ)まで出動を命じられるのか、それとも部隊から逃げ出すのか。

いずれにせよ、隊員たちに明るい未来はなさそうです。

いつの時代も非力で権力を持たない者たちは、権力者たちのいいように使い捨てられる哀しい運命にあるのかもせれません。

 

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