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【小説・文学】『不敗の村』—ベトナム人作家から見たベトナム戦争

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紙の本も読みなよ / A-key-Hit

『不敗の村』グエン・ゴック / 訳:池上日出夫 / 新日本出版社

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 ⇧1966年出版。当然ですが絶版。

「世界革命文学選・第28巻」に収録してある版を買いました。

別にこのシリーズを買っているわけでも、27巻まで読んだわけでもありません。

古書即売会に行ったらたまたまタイトルのカッコイイ本があったから買っただけです。

これは「当たり」でした。

 

 

<古書即売会について>

 皆さんは、「古書即売会」をご存知でしょうか?

 

ブックオフのことを「新古書店」と呼びますが、そこではマンガや文庫などの比較的新しい本が取り扱われています。

一方、マンガや新しい文庫などをほとんど取り扱っていない古本屋を「古書店」と呼びます。和綴じの本から始まり、学術書、芸術、宗教、雑誌、文豪の初版本などジャンルは多岐に渡ります。チェーン店じゃないのも特徴です。

 

古書店の一つ一つは個人や家族経営の所も多く、規模が小さいことがほとんどです。

一つ一つの店ではカバーしているジャンルも少ないけれど、複数の古書店がそれぞれの在庫を規定の会場に持ち寄ることで、様々なジャンルの本が一堂に会することになります。

これが古書即売会です。

年に数回だけ、数日間という短期間で行われます。

今でいうコミケの同人誌即売会と似ています。

コミケでは大勢の同人誌作家たちが、一つの会場に集まって自作の本を売っていますね。

 

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また、古書即売会は日本全国で行われています。

古書といえば東京の神田神保町ですが、そこでしか即売会をやっていないわけではありません。(10代の頃に行ったことがありますが、遠方からの参加だとやはり交通費がバカになりません。「この費用で最初から地元で本を買っていた方がよかったのでは?」と思いました。)

関東のことはあまり分かりませんが、関西でも京都、大阪、兵庫でやっていますし、広島や福岡でも行われているようです。

(京都では「下鴨古本まつり」、大阪では「たにまち月いち古書即売会」、兵庫では「神戸古書即売会」が有名です。)

 

ちなみにAmazonで取り扱っている本もありますが、それは結果的に古書即売会で買った後に知るだけです。

知識ゼロの状態で、Amazonで検索によってその本にたどり着くことはまず不可能です。

そもそも即売会の空気を楽しみに行っている部分もありますし、そこでしか感じ取れない実物の本の雰囲気・オーラがあります。

棚に並んでいれば親切な方で、ダンボール箱にジャンルが不規則につめこまれているカオス的状態から掘り出し物を見つけるのは、宝探しゲームのような感覚です。

ほとんどが一冊だけの現品のみなので、隣の人がいつ先に手を伸ばしてきて横取りされるかわからない緊張感があります。バーゲンセールに似ています。

 

休憩所やトイレが会場にあるとは限らないので、参加される方は、会場に入る前にトイレと飲食を済ませてきた方が安全です。

 

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<革命文学>

 この小説は、ベトナム戦争時のベトナム人たちの物語です。

「革命文学」とのことですが、外国の侵略に対して抵抗するのは、

「正義は我にあり」と疑うことなく考えることができ、共感を得やすいテーマです。

戦時中はこういう本を読んで、自国の歴史を作った過去の人達を身近に感じたり、誇りに思ったり、戦意を高揚させたりするのに役に立つのかもしれません。

ただ、国のトップ(ホーチミン)を英雄視しすぎている感があるので、少々危険に思います。

 

この本の後半に収録されている短編『勝利者』も非常に面白かったです。

ある共産主義の男が敵に捕まって、尋問・拷問に耐える話です。

今、自分のやるべきこと、絶対にやってはいけないこと。

目的、覚悟、意志を明確化させ、それを見失わず、苦痛に屈しない精神力を維持する。

そのための力強い思考の流れを、読者は主人公と一緒に追いかけることができます。

 

50年以上前の小説ですが、現在でも十分通用するくらい普遍性のある面白さと深みがありました。

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