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【マンガ】『小説王』1巻―三流編集者などいらない

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紙の本も読みなよ / A-key-Hit

 『小説王』大沢形画 / KADOKAWA

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 ⇧2019年3月6日発売。

 

原作は小説版『小説王』(早見和真/小学館)です。

⇩文庫版は同日発売でした。出版社が違うのに発売日を揃えてくるとは!

 

<バディ・ストーリー>

「バディ」ものというのは、「二人三脚」ものとも言えます。

二人一組のコンビで、共通の目標を目指すストーリーのことです。

 

世の中には無数の「バディ」もののジャンルがあります。

漫才師のように、対等の立場の人間がお互いに力を合わせて相乗効果を狙うものや、

コーチと選手のように、お互いが足りない部分を補い合って大きな力を発揮しようとするものがあります。

スポーツのダブルス、医者と看護師、ベテラン刑事と新人刑事など、エンターテイメントの物語の半分近くはこの「バディ」ものと言っても過言ではありません。

 

その中でも昔から多く描かれるのは「作家と編集者」のバディです。

現在は編集者がいなくても、作品を一人で作ってネットにアップできる時代ですが、

よほどの天才作家でもない限り、プロの編集者の目を通して作られた作品の方が客観性があってクオリティが高くなります。

作家独りだけで作られたものは、他人には理解しにくい表現になっていたり、説明不足だったり、説明過剰だったりします。

自分の作品なので冷静になって眺めることができませんし、バランスが悪くなっていることにもなかなか気付けません。

小説を本にして、大衆に受け入れてもらうためには、やはり編集者が必要なのです。

 

さらに言えば、

出版社というブランドの後ろ盾がなければ、無名の作家の小説など大抵は見向きもされません。クオリティの保証が無いからです。

絵画やマンガはパッと見ただけでも全体の雰囲気が分かりますが、小説ではそうはいきません。

時間をかけて読まないと、いくら良い小説でもその内容は分かりません。

小説というのは今やかなり不利なメディアなのです。

 

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<あらすじ>

 このマンガでは、何の実績もない三流編集者と不本意な作品で一発当てただけの作家のコンビが主人公です。

 

 小学生の頃は作家を目指していた小柳俊太郎は、原稿を書くことができないまま編集者になっていました。自分には才能がないことを自覚しつつも、モヤモヤした鬱屈を抱えて何となく過ごしていました。

ある日友人からの電話で、元クラスメートの吉田が小説家になったことを聞きます。

吉田のデビュー作を読んだ小柳は、夢中になってダメな箇所に付箋を貼っていきます。 

こうした方がもっと良くなるという案が、いくつもあふれてきたのです。

 

小学校の頃のクラスメートだった吉田豊隆は、学生時代から「父親との確執」をテーマに小説を書いてきました。

しかしそれではいつまで経っても結果が出ないと判断し、売れ筋の小説を書いたらデビューできて、それがヒットしてしまいます。

一発屋になったあとは大した仕事もしないでくすぶり続けています。

 

 小柳は吉田に会い、「本当に書きたかったのはこの部分だろ」と吉田の本心を見抜きます。吉田は他の編集者には通じなかったテーマが理解してもらえて喜びます。

彼らはバディを組んで、新たに作品を生み出すことに取り組み始めます。

しかしお互いの覚悟が足りないせいで、うまく噛み合いません。 

 

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 <良い編集者とは>

 プロの編集者がする作家への提案は、一般人が考えつくようなものであってはいけません。

その程度のことは作家でも思いつくわけで、何の参考にもなりません。

 

 小柳はベテラン作家に言われます。

「てめぇはサンドバックにもなれねぇのかよ」

 「覚悟の無いアイデアを披露する編集者が一番許せない。」

 「小説を生かすも殺すも、作家に未来を与えるのも奪うのも、すべて編集者次第だ」

「この小説は俺だけじゃない。お前の小説でもあるって自覚しろ」 

「お前が駆け出しだろうが実力不足だろうが言い訳にならない。

一つの小説の前ではすべて対等なんだ」と。

 

幻冬舎の生きる伝説・見城徹さんを見習えというのは流石に酷ですが、

三流の編集者には覚悟と本気度が足りていないということです。

編集者というのはサラリーマンであって、その作品が成功しなければ食べられなくなるわけではありません。安全・安定が保証された身分です。

だから覚悟も中途半端になってしまいがちです。

その作品が本になって売れなければ食べていけるか分からない作家の立場からすれば、そんないい加減な態度が許せないのです。

 

親身になって丁寧に対応してくれるのとはまた違って、

本気で作品のことを考えてくれる編集者が「良い編集者」なんですね。

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