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【マンガ】『アンサングシンデレラ』1巻—薬剤師の存在価値

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紙の本も読みなよ / A-key-Hit

『アンサングシンデレラ』荒井ママレ・富野浩充 / 徳間書店

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⇧2018年11月発売。(2巻は2019年4月発売予定)

 

<薬剤師マンガ>

医療マンガの主役は大抵が医者です。

さらに言えば、患者に接する臨床医がほとんどです。

しかし臨床医だけで医療が患者に提供されているわけではありません。

麻酔科医や病理医、看護師など大勢の人達がチームとなってはじめて、ちゃんとした医療を提供できるのです。

 

このマンガでは、これまであまり注目されて来なかった薬剤師という題材が取り上げられています。

日本の薬剤師の2割は病院薬剤師であるそうで、そこに焦点が当てられています。

(主人公は病院薬剤師。)

 

原案担当の方が現役の病院薬剤師をされているので、ストーリーにリアリティがあります。

絵も上手く、テンポもよく、背景となる医療情報も冗長になることなく、物語に自然に溶け込んでいる構成が見事です。

キャラクターも立っていて、そのうちドラマ化されそうな面白さです。 

 

タイトルの「アンサング」とは

形容詞で「褒めたたえられない」という意味です。

つまり陰で見えにくいけれど、実は「縁の下の力持ち」を担っているということです。

 

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 <あらすじ>

主人公は2年目を迎えた病院薬剤師の葵みどり。

 理想に燃えるあまり感情で突っ走ってしまって、医者とケンカになることもあります。

患者の安全第一を常に考えているため、部署の垣根を越えて意見することも(嫌がられようが)遠慮しません。

それによって軋轢を生みそうなときは、理解のある上司のサポートによってなんとかなっています。

 

病院内に勤務しているので患者と接する場面もあります。

処方箋を受け取ったあとに薬を渡す窓口業務はもちろんのこと、

依頼があった患者には服薬指導をしたり、

入院している糖尿病患者にインスリン注射の指導をしたり、

人手不足の救命救急の現場に駆り出されて心臓マッサージを手伝ったり。

 

めちゃくちゃ忙しくて大変そうです。

 

実際に処方・服薬するときの注意点や豆知識も多く記載されています。

・喘息の薬「テオドール」は、喫煙によって代謝が促進されてしまう。

・マイコプラズマの抗生剤「クラリスロマイシン」は、子どもが苦いから嫌だといって飲まない場合、オレンジジュースなどの酸性のものと混ぜて飲ませようとすると、コーティングが取れてさらに苦くなってしまう。(チョコアイスに混ぜるとほとんど味がしなくなるそうです。)

・鎮痛薬「ロキソニン」は妊娠後期には禁忌。

 

・・・等々。

雑学というレベルではなく、実生活で本当に役に立つ情報の宝庫です。

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<薬剤師の存在意義>

 最近ではAIの進化は「人間からあらゆる職業を奪う」という言説がまことしやかに囁かれています。 

それは薬剤師も例外ではありません。

AIがさらに進化して、医薬品のことを全て把握しているものが作られたとしたら、

薬剤師は不必要になるのではないかという見方です。

 

 

 「薬を安全に患者に届ける」というのが薬剤師の最大の存在意義です。

しかし 医者に処方箋の疑問点を確認する「疑義照会」は、される側の医者にとっては自分の判断にケチをつけられているみたいでウザく感じてしまうものです。

これがAIで確認できるなら、そこで人間関係の軋轢は生まれないことになります。

他人から指摘されることを嫌がる医者も、自分がコンピュータで確認する分には嫌な気持ちにはならないはずです。

理論上は文句なしのシステムですが、果たしてそんな万能なAIが実際に作れるものなのでしょうか?

 

理想論は一旦置いておいて、現実を見てみましょう。

一日に全国で処理される処方箋は約220万枚あります。

そのうち6万枚を超える処方に疑義照会がかけられており、その70%が処方変更になっているそうです。

 つまり約2%の確率で医者が処方ミスしているということです。

これを高いと思うか低いと感じるかは人それぞれだとは思いますが、

個人的には50人に1人の割合でミスるのはかなり高確率だと思います。

 

人間なのでミスすることは仕方ないとはいえ、かなり怖いですね。

「医者+AI」もイマイチ信用しきれません。

やはりもう一人専門家を間に挟んでほしいところです。

([医者➡患者] ではなく、[医者➡薬剤師➡患者])

薬剤師は医療を確実なものにするための最後の砦なのです。

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