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【マンガ】『うなじ保険』―女子高生の尾行は空回りし続ける

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紙の本も読みなよ / A-key-Hit

『うなじ保険』平方イコルスン / 白泉社

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⇧2018年9月発売。

タイトルが絶妙に上手いです。

 

<楽園について> 

『楽園』というマンガ雑誌をご存知でしょうか?

2月、6月、10月の月末に発売されています。

季刊(年4回)や隔月発売の雑誌はいくつか存在しますが、年3回発売というのはかなり珍しいです。

恋愛モノがメインとなっていますが、王道から邪道まで様々です。

少女マンガとも少年マンガとも言いがたい作品が揃っています。

次の号が発売されるまで期間があいているし、コミックになるのはかなり先になるので、基本的には毎回読み切りの話が収録されています。

(一部はずっと続いている話もあります。)

 

連載作家は中村明日美子、水谷フーカ、宇仁田ゆみ、木尾士目、蒼樹うめ、シギサワカヤ、黒咲練導、panpanyaといったコアなファンを持った方達です。 

 オーソドックスな作品ももちろん掲載されていますが、他のマンガ雑誌では読めないような尖った作風の作品が多いです。

好きな人はハマるけど、万人ウケはしないかもな~というものです。

 

 ⇧最新号(2019年2月発売)

表紙は大体シギサワカヤさんが担当。

 

著者の平方イコルスンさんも『楽園』の連載作家です。

1ページの中にコマの数やセリフが多いのが特徴です。

あとセリフの文字が全部手書きっぽい写植なこともそうです。

けれど読みにくさはありません。

というよりも「文字も絵の一部だ」という著者の作画哲学を感じさせます。

作品の空気感を演出するのに適した字体を採用していると言った方が正しい気がします。

 

 フキダシの数は一見多くないのですが、フキダシ外のセリフまで読むとボリュームが感じられます。

不思議な読み味です。

 それでも『デスノート』や『名探偵コナン』のようにセリフが多い印象を受けないのは、見づらくならないようフキダシの位置が計算されているからでしょう。

ページ毎のレイアウトは抜群です。

 

 ⇧2018年6月発売(『楽園』27号)

 

 <内容>

 あらすじというような筋立てはほぼありません。

どれも1話が4~6ページで収まる、日常系学園ギャグマンガです。

 とはいえ、『けいおん!』をはじめとしたマンガタイム系のキャラクター萌えを武器とする日常系ではありません。

セリフのやりとりで笑わせるマンガです。

 

全部1話完結で、メインの主人公はいますが全く登場しない回もあります。

表題作『うなじ保険』も、うなじを舐めることに一心不乱な幽霊の話で、メインの主人公は登場しません。

憑りつかれた人間はそれに気付いていないのですが、通りすがりの幽霊ハンターがそれに気付いて、特に害はなさそうなので本人に知らせてあげるべきか悩む話です。

 

メインの主人公は女子高生の阿和と鳴見です。

彼女たちは放課後になると学校内でカップルとなっている生徒を尾行することを日課としています。

趣味でやっているのではなく、自分達にも恋人ができたときのために予習するのが目的です。

彼女たちは、「自分が誰かと付き合うことになったら絶対に破局などしたくない、失敗したくない」という強い気持ちを持っています。

恋愛への好奇心と間違った向上心から、日々他人のカップルのデータをせっせと集めて記録して、あーでもないこーでもないと議論しているのです。

彼女たちの空回りぶりに笑うマンガです。

 

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 <まとめ>

 著者の作品は、突出して絵が上手いわけでもなく、萌え系でもなく、コマの切り取り方やカメラワークが奇抜なわけでもありません。

カワイイ女の子やイケメンは登場しませんし、クズみたいな悪役も現れません。

とにかくセリフのセンスだけで攻めています。

漫才とコントを足したような感じです。 

 

 貧弱な語彙のマンガには飽きてきた、という方には特におすすめです。

 

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