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紙の本も読みなよ

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【小説・時代】『螢草』―御前試合で仇討ち!【ドラマ化】

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紙の本も読みなよ / A-key-Hit

『螢草』葉室麟 / 双葉社

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⇧2015年11月発売(文庫版)

 時代小説です。

 

2019年7月からドラマ放送が開始されます。(金曜夜8時から)

主演は清原果耶さん。⇩

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他に町田啓太さん、谷村美月さんなどが出演されます。

 

 <時代小説>

あなたは時代小説を読まれますか?

小説自体がマイナーなジャンルになってしまった昨今では、時代小説を読んでいるのは年配の方がほとんどなのではないでしょうか。

とはいえ決して古臭いものではなく、毎月のように多くの作家が新作を発表しています

ミステリーやSFといったジャンルと同じくらい確固としたファン層が存在します。

毎月の新刊文庫の出版点数から考えると、ミステリーやSFや純文学よりも、実はファンの数が多いのではないかという印象も受けます。

 

なんでわざわざ江戸時代や武士の生活の物語を読むの?現実世界の話でいいじゃん。」と思われる方もいるかもしれません。

あまり小説を読まない方は特に。

これは僕の持論ですが、時代小説は「一種のファンタジー」ととらえるべきジャンルなのです。

今だと、マンガやラノベで「異世界転生もの」がブームですが、同じことです。

ファンタジーだからこそ、現実世界を舞台にした物語ではリアリティのない言動を、キャラクターに取らせることが出来るのです。

それが作品の面白さになります。

 

とはいえ、純粋なファンタジーだと世界観を一から説明してくれますが、時代小説は歴史を前提として書かれているので、常識的だからあえて書くまでもないと著者が判断した事柄は説明なしで話が進みます。

そのため、若干とっつきにくさがあります。

例えば「司馬遼太郎作品」は、初めて時代小説を読もうとする人にとっては少し難しいかもしれません。

 

しかしこの小説では、難しい要素は一切ありません

グイグイ読めて、楽しい気持ちのままゴールまでたどり着けます。

分かりやすさ、読みやすさを重視した作品です。

 

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<あらすじ>

 主人公は16歳の少女・菜々。

父は過去に城内で刃傷沙汰を起こし切腹をさせられ、それからは母と二人で暮らしていました。

母はときどき、「父は本当は無実であり、ハメられて自殺したのだ」と菜々に話していましたが、その母も病気で亡くなります。

菜々は親戚に紹介された家に女中として奉公することになりました。

 

奉公先の風早家は気持ちのいい家族で、菜々がそこになじむのに時間はかかりませんでした。

ある日菜々は、道端で腹を空かしてうなだれている武士・壇浦五兵衛と出会います。

可哀そうだから団子を一本だけ奢ってやろうとする菜々でしたが、五兵衛に腹いっぱい食べれれてしまいます。手痛い出費です。

五兵衛は貧乏侍でしたが、剣術指南役として菜々の暮らす鏑木藩にやってきたのでした。

 

菜々の奉公先の主人・市之進は藩の改革派として勢力をつけてきていました。

毎日様々な客人が彼を訪ねて来て、議論を交わしています。

もちろん対立勢力もいます。

その中の一人である剣豪・轟平九郎も、市之進に脅しをかけるためにやって来ました。

 菜々は驚愕しました。

轟こそが、母が父の仇だと言っていた人物だったからです。

 

なんとか父の仇を討ちたい菜々でしたが、無礼だし迷惑をかけてしまうので奉公先の主人(市之進)に剣術を習うわけにもいきません。

なんとか誰かに剣術を教えてもらえないか思案します。

 

そこで剣術指南役の五兵衛がいることに思い至ります。

彼には死にかけていたところに、団子をたらふく食べさせてあげたという恩があります。

それを切り札にして、五兵衛に毎月稽古をつけてもらえるよう約束させました。

 

やがて市之進も轟の罠にかかって島流しの刑に処せられ、家は没収されてしまいます。

菜々の父も市之進も、轟一派の財政上の不正を突き止めようとし、隠蔽工作にハメられて敗れたのでした。

菜々は父の残した轟の不正の証拠を探し出し、父の仇を討つべく、主人の市之進の汚名をすすぐべく、市之進の子どもたちを守るべく、藩主の前で行われる御前試合にて轟と対決します。

 

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<まとめ>

菜々を助けてくれる脇役たちも、全員個性的で楽しいキャラクターです。

剣の達人の五兵衛の他に、質屋のお舟、ヤクザの親分の権蔵、儒学者の椎山節斎などのいい大人たちが、菜々にいいように転がされているのは本当に面白いです。

何気ないエピソードと彼らのあだ名が見事にハマるよう計算されていて、著者の細かな配慮に感動しました。

こういう細部こそ、読者がそのキャラクターや物語を好きになるポイントになるのでしょう。

 

「このあと、彼らは幸せに暮らしましたとさ。めでたしめでたし」

・・・という物語は世の中に意外と少ないものです。

ちょっとした悲劇も混ぜたラストにしないと大人っぽくならないと、ほとんどの作家が気どっているのでしょうか。

仇討ちモノだろうと最高のハッピーエンドにできることを、この作品が証明してくれました。

 

  難しいことばかり考えていて気分が重苦しくなったら、シンプルで力強い物語を読むと元気になれます。

この小説は、気持ちのいいキャラクターが活躍して元気をもらえる作品です。

 読んでいる間に体調が良くなりました。

不思議です。

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