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【マンガ】『アリスたちの標本』1巻―犯罪捜査は悪夢の中で

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紙の本も読みなよ / A-key-Hit

『アリスたちの標本』小松万記 / 芳文社

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 ⇧2019年2月発売。

 

<凶悪事件での精神鑑定>

凄惨な殺人事件の犯人には、精神鑑定が実施されることがあります。

犯行当時に責任能力(つまりやっていいことか悪いことかの判断力)を有していたかを 調べるためです。

その結果、「心神喪失」と判定されれば罪には問えず、「心神耗弱」と判定されれば減刑されたりします。

その判定は精神科医が行うわけですが、被害者の遺族からすれば、納得できない結果もあるかもしれません。

 

他人の頭の中は覗けないので、精神鑑定は推測に頼っている部分も少なからずあるでしょう。

もし犯人の頭の中で繰り広げられている映像を見ることができれば、より正確な精神鑑定が出来るはずです。

 

このマンガでは、脳の無意識の領域―つまり「人の見る夢」を中心にデータ変換するサイコスキャンという技術が登場します。

精神障害などの理由で犯行当時の記憶に関してまともに会話できない場合は、裁判が進展しません。

そんなときは、新しい精神鑑定方式としてサイコスキャンを使用するのです。

 

サイコスキャンを用いて必要な情報を探すことをサイコシークといいます。

事件の容疑者が黙秘を続けていたり、精神障害で会話が成立しない場合、警察の捜査はそれ以上進みません。

そんなときにもサイコシーク捜査を行うことで、事件の解明に近づくことができます。

 

このマンガはサイコシークを使ったSFミステリーです。

 

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<あらすじ>

世間では少年犯罪が多発し、犯人の8割が自殺し、残り全てが心神喪失状態で逮捕されるという異常事態になっていました。

大人たちはその原因が分からず、国民は不安を抱えて生活しています。

 

そんな中、A中学校で校内殺傷事件が起きました。

犯人の少年は15歳です。

彼は昏倒したまま意識が回復しておらず、会話ができません。

つまり自殺もしておらず、まだ心神喪失状態でもないということです。

そのため、新人刑事である高垣睦月(26)は、相棒のベテランサイコシーカーであるクララ(16)とともに少年の夢の中に入って、過去の記憶を探り出すよう指令を受けました。

 

まず彼女たちは、少年の夢の「象徴領域」に潜入しました。

そこは本人の性格が表現された場所であり、現実にはあり得ない奇抜な世界です。

少年の象徴世界では、荒廃した都市の中で、ナウシカの腐海のように巨大な昆虫たちが飛び回っていました。

象徴世界であっても、普通は本人の姿は人間の形を保っており会話が可能なので、彼女たちは少年を探すことにしました。

ようやく少年を見つけたものの、彼は人間の形を保っていませんでした。

 

仕方なく、彼女たちは少年の「記憶領域」に潜入します。

記憶領域では少年の過去の記憶を体験することができますが、潜入者たちがしっかりと意識を持ち続けないと自己認識できなくなり、サイコシークから帰還できなくなります。

 

なんとか少年にまでたどり着いた彼女たちでしたが、聞き出せたのは「トロイメリア」という言葉と、彼が何かのゲームをしていて「トロイメリア」を恐れているということだけでした。

 

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 <まとめ>

「トロイメリア」という言葉がキーワードになって物語全体を貫いているわけですが、それが人物名なのか、ゲーム名なのか、何かのシステムなのか1巻では判明しません。

中高生の間で何らかのゲームが流行っていて、それが少年犯罪と自殺の増加につながっているようですが、詳細はまだ不明です。

 

主人公の睦月は10年前に起きた未解決の一家殺害事件の生き残りです。

相棒のクララはサイトシーク中でも唯一正気を失わず、体調も悪化させずにいられる特殊体質の持ち主です。

 彼女たちが通常の捜査が難しい容疑者(心神喪失か昏睡状態)の夢に潜入して、問題解決の糸口を探します。

A中学校の事件だけでなく、様々な事件の捜査に関わります。

 

 謎が謎を呼ぶ展開で、SF要素がある分、『名探偵コナン』よりも難しいかもしれません。まあ、それが面白いわけですが・・・。

 

このマンガは週刊漫画timesに連載されています。

掲載されている作品は、気楽にサッと読めるものが多いというイメージがありましたが、予想に反してかなり骨太の設定と謎が用意されていたので驚きました。

 そのうちアニメ化されそうなほど世界観が作り込まれています。

展開の読めないマンガは、読んでいて飽きません。

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