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【マンガ】『迷宮ブラックカンパニー』1巻―ブラック企業×異世界ファンタジー

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紙の本も読みなよ / A-key-Hit

『迷宮ブラックカンパニー』安村洋平 / マッグガーデン

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 ⇧2017年5月発売。

2019年5月10日に4巻が発売されました。

 

<ブラック企業×ファンタジー>

あなたはブラック企業に勤めたことがありますか?

僕はあります。

毎日14~17時間労働で、休憩も残業代もありませんでした。

トイレや食事はスキを見てサッと済ませます。

休日は月2~4回しかなく、休日であっても急な呼び出しがあるかもしれないので、14時までは自宅待機を要求されました。

1年半で退職しましたが、その後に過労死された方もいました。

 

 こういったブラック企業を題材としたマンガを作るには、自虐コメディにするか、ファンタジーにするかしか方法がありません。

(そのまま描いたらエンターテイメントにならないので。)

 

このマンガは異世界に飛ばされた主人公が、その世界のブラック企業に勤めることになってしまうという話です。

いわゆる「異世界モノ」と「ブラック企業で働く悲惨な日常」を組み合させたアイデアです。

「異世界モノ」というジャンルは、もはや一時的なブームというより、世間にある程度定着した感じがしますね。

 

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 <あらすじ>

 主人公・二ノ宮キンジ(24)は優雅なニート生活を送っていました。

働かなくて済んでいるのは、過去にスイングトレードで小遣いを元手に所持金を増やし、そのお金で不動産投資に手を出し、不動産収入が固定収入になっているからです。

毎日SNSやニュースを見て、頑張って働いている人達を見下し、優越感に浸っていました。

 

ある日、彼の住むマンションの床に穴が開き、彼はそこに落ちてしまいます。

彼が転送されたのはゲームに似た異世界でした。

そこでは現実世界での彼の財産は通用しません。

彼の所持金はゼロになってしまったのです。

さらに詐欺師に騙されて多額の借金を背負うことになった彼は、鉱山での採掘の仕事に従事させられることになりました。

毎日16時間労働で、社員寮はプライベートなどまったく無く、すし詰め状態での雑魚寝を強制させられ、風呂なんて月に1回という始末です。

 

 彼の職場はデトモルト魔石採掘鉱山。

そこはダンジョンになっており、地下に行くほど魔物に出くわし、魔物が強くなっていきます。

地下迷宮には希少価値のある魔石が存在しており、採掘部隊でも死人が毎年出ています。

しかし彼は、多額の借金を返済して底辺生活から一刻も早く脱出するために、同僚の一人を仲間にして地下へ出張採掘に向かいます。

 

地下3階には手付かずの魔石が大量に眠っていました。

採掘に夢中になっていた二ノ宮たちは、背後から忍び寄って来た巨大で狂暴なモンスター・リムに気付きませんでした。

リムに食い殺されそうになりながらも、二ノ宮は取引を提案します。

用心棒をしてくれるなら、地上にある美味い物を食べさせてやると。

 

取引は成立し喰われることは回避できたものの、リムの1日の食費は予想外に高くつき、二ノ宮の採掘した魔石の報酬と合わせても借金が増えてしまう結果となりました。

低賃金長時間労働、危険な現場作業モラハラパワハラに苦しむ二ノ宮は、さらに穀潰しの身内まで抱えることになったのです。

リムは食べ物がなくなったら二ノ宮を食べようとするので、食費はほとんどリムのために使われます。

果たして二ノ宮は、ブラック企業の社畜生活から脱出できるのでしょうか。

 

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<まとめ>

主人公の二ノ宮のキャラが珍しいパターンです。
彼の上司や会社のトップは、従業員に「睡眠時間を削り、食事の時間も削って死ぬほど働け」と強制してくるクズっぷりですが、主人公の二ノ宮も負けじとクズっぷりを発揮するのです。

彼は仕事は適当に手を抜き、あわよくば同僚や上司に(魔法のアイテムを使って)自分の代わりに作業をやらせようとします。

魔法アイテムが壊れなければ皆を過労死させてしまうレベルにまで、作業を要求し続け追い込みました。

 

ブラック企業を題材としたマンガを描くなら、普通は読者の同情を誘うような、苦しみながらも誠実に頑張っている者を主人公にするものです。

このマンガは真逆です。

しかし主人公を好感が持てないクズ人間という設定にすることで、物語が陰鬱なトーンになったりしないという妙な逆転現象が起きています。

 

クズで自分勝手な人間を主人公にすることで、逆説的にブラック企業も同じことを社員にさせようとしているのだと気付かせてくれます。

「会社の仕事は多少苦しくても我慢しなければならない」という先入観があるので、ひどいことを要求されても、我々はけっこう従ってしまいがちです。

しかし「もし個人から要求された仕事だったとしても自分はそれをやるのか?」と自問することができたなら、一旦立ち止まって考える機会を作れます。

そこでおかしいと感じるならば、やはり会社が要求していることもおかしいのではないかと考えることができます。

このマンガはその一旦冷静になるための問いかけを、読者に促しているのかもしれません。

 

「毒をもって毒を制す」という言葉があります。

主人公のクズっぷりが増長し、やがてブラック企業を倒す日がやって来るのでしょうか。

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