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【マンガ】『ダブル』1巻―天才役者とその代役

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紙の本も読みなよ / A-key-Hit

『ダブル』野田彩子 / 小学館

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⇧2019年6月14日発売。

 

<役者を題材としたマンガ>

我々は「役者」の人を、他の職業の人よりも頻繁に目にします。

テレビをつければその中に登場するのは、大抵が役者さんです。

それなのに、役者の仕事風景というものを意外と知りません。

 

ドラマの撮影現場などが、番宣も兼ねてたまにテレビに映ったりもしますが、それはもう撮影の最終段階であって、役者という仕事のほんの一部分でしかありません。

それまでに入念な準備・リハーサルが行われているのです。

当然のことながら、舞台裏である練習風景はテレビに映りません。

普段はどういう練習をしているのかは謎です。

 

ところで、「役者」というのはドラマや映画に出演している人だけのことを指すのではありません。

劇場で芝居を見せる舞台役者もそうです。

(歌舞伎役者や劇団に所属している役者など)

 

 同じ役者でも、演技の仕方は大きく違います。

ドラマや映画の撮影だと、ワンシーンずつカットされていくので、細切れに演技していくことになります。

一方劇場の場合は、舞台に立っている間はずっと演技をしています。映画でいうところの「長回し」状態です。

 

舞台役者からドラマや映画に出演するようになった堺雅人さんは、何かのインタビューで「どちらも、やることはそこまで変わらない」とおっしゃっていましたが、素人目線からはかなり勝手が違うように思えます。

集中力の ON / OFF の切り替えが難しそうです。

 

 このマンガでは、舞台役者と映像系役者の両方が描かれています。

「役者」の人たちの練習風景や日常生活、いわゆる舞台裏がリアルです。

 

 

◆ちなみに、「役者」を題材にしたマンガは世の中に結構あります。

『スキップ・ビート!』や『アクタージュ』がおすすめです。

 

・『スキップ・ビート!』仲村佳樹 / 白泉社

[仲æ佳樹]ã®ã¹ã­ããã»ãã¼ãï¼ 1 (è±ã¨ããã³ããã¯ã¹)

⇧少女マンガです。

43巻まで出ており、まだ連載されています。(2019年6月時点)

主人公のキョーコが芝居のスイッチを入れたときは、超絶にカッコイイです。

 

 

・『アクタージュ』宇佐崎しろ・マツキタツヤ / 集英社

⇧少年マンガです。

2019年7月に7巻が発売予定です。

人間の感情表現について考えさせられます。

 

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<あらすじ>

大学時代から演劇をかじり、それから劇団・英雄に所属して役者を続けている鴨島友仁。

7年前、彼は劇団を訪ねて来た宝田多家良(たからだ たから)に、演劇の理論や技術を教えました。 

やがて宝田の才能は開花し、劇団の看板役者にまでなりました。

 

宝田は役者としては天才的に優れていましたが、日常生活全般はダメ人間でした。

掃除、洗濯、スケジュールの管理は、同じアパートの隣室に住む鴨島が代わりにやってあげています。

 鴨島には世界一の役者になりたいという夢がありましたが、宝田の圧倒的な才能を目にして、宝田という役者を世の中に知らしめたいという野望を持つようになります。

 

ある日二人は、公演に来た観客の一人である、冷田一恵(つめた かずえ)と出会います。

彼女は芸能事務所のマネージャーであり、宝田をスカウトしたいと言います。

後日、事務所に所属するための手続きを宝田にさせるため、付き添いで鴨島も冷田の事務所にやって来ます。

 

そこで鴨島は、冷田に「あなたは宝田のマネージャーか?」と聞かれます。

全面的に宝田の世話を焼いているので、そう見られるのも当然です。

鴨島は「役者です」と答えますが、彼が事務所に所属するわけではありません。

 

宝田は、ナイトドラマのゲストの役が決まりました。

出番は多くありませんが、主演と絡める印象的な役柄です。

いざ撮影が始まってみれば、いつものように鴨島と台本を読み合わせて役柄の人物像を構築してきた宝田は、コメディ寄りの必然性のないアドリブ演出をどんどん付け加えられていく現場に戸惑ってしまいます。

困った宝田は、鴨島に電話をかけ、アドバイスをもらいます。

そこから宝田の演技は劇的に変化し、監督や周りのスタッフ、そして主演の役者たちにも認められるようになりました。

 

冷田は、演技プランの構築においても私生活においても、鴨島に依存しきっている状態の宝田に危うさを感じていました。

しかし今回のドラマ撮影では、鴨島のアドバイスがなければ宝田は結果を出せなかったこともあり、冷田は宝田にとっての鴨島の重要性を感じるのでした。

 

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<まとめ>

 俳優にはタイプがあります。

「憑依型」や「引き出し型」などが代表例です。

前者は役柄の人格が役者に憑依したかように、演技に没入するタイプです。

後者は今まで自分が見てきた人物や演技を、記憶から引き出してコピーできるタイプです。

宝田は「憑依型」です。

役柄に没入していく描写には、異様な迫力があります。

 

 天才役者の代役として立ち回っている鴨島の生き方は切ないです。
自分も役者として大成したいという夢があるにもかかわらず、圧倒的な才能を目にしてしまったがゆえに、宝田のサポート役に徹している状態です。

けれどあまりにダメ人間な宝田は、鴨島のサポートなしではうまく生活することもできません。

宝田は台本の字も読めないので、鴨島に口頭で説明してもらわないと役者としても成立しません。

鴨島は宝田を世に知らしめたいので、あらゆるサポートを苦しいとは思っていません。

つまり鴨島と宝田は、お互いに依存し合っているのです。

 

役者というのはその性質上、一人で生きていくことはできません。

とはいえ、ずっと誰かと一緒に生きることもできません。

彼らの依存関係は、いずれどこかで崩れます。

果たして彼らは、そのときを乗り越えられるのでしょうか。

 

絵が上手く、人物の表情も細部までこだわって描かれています。

心理描写が繊細な、大人向けのマンガです。

 

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