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【マンガ】『逃がし屋グリズリーズ』1巻―今の生活から逃げる時の注意事項

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『逃がし屋グリズリーズ』民谷剛 / 少年画報社

⇧2019年6月29日発売。

 

<逃がし屋>

アメリカには「証人保護プログラム」というものがあります。

裁判での証言者を暗殺などの報復から保護するための制度です。

裁判期間中(場合によってはその後も)、住所を特定されないような秘密の場所で暮らすことができます。パスポートや運転免許証まで新しいものに変えてくれることもあります。

これによって、証言者は安心して真実を証言することが可能になります。

裁判を重んじる文化があるアメリカだからこそ、存在している制度といえます。

 

日本には証人保護プログラムはありません。

 警察が身辺警護してくれることもあるそうですが、「だったら安心だ」と思える人はほとんどいないでしょう。

住所が明らかな状態での身辺警護なんて、どこまでいっても不完全なのだから当然です。

つまり我々は自分に危害を加えようとする人間から、安全な場所に逃げられない世界で生きているということです。

 

別に重大事件の裁判中でなくとも、身を隠す場所を知られずに加害者(になるであろう人物)から逃げたい人はいくらでもいます。

家庭内暴力を受けている者、虐待を受けている者、不法な借金取りに追われている者、ヤクザや半グレ集団とちょっと関りを持ってしまったがゆえに付きまとわれて逃げたい者などです。

被害者は警察以外にどこに相談したらいいのか分からず、かといって警察が積極的に関わりたがらない(頼りにならない)場合、困ってしまいます。

 

 そんな人たちを安全に逃がしてあげる仕事・「逃がし屋」がこの漫画のテーマです。

 タイトルは、野生のグリズリーの「止め足」という狩猟者からの逃げ方にちなんで付けられました。

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<あらすじ>

 加害者から逃げたくても、やっかい事になるのは嫌だから警察には頼りたくないという人もいます。

そんなワケありの人は「逃がし屋」の事務所を訪ねます。

そして事情を話し、実際に逃げる日時を決定します。

逃亡当日には、契約者を乗せる車の運転手である別所路明(みあ)と、追跡者ともめ事になった時の戦闘員・佐田薫が待ち合わせ場所に向かいます。

 

ある日、暴行を受けた跡がある子どもを連れた女が事務所を訪ねて来ました。

 夫が酒を飲んで暴力を振るうから逃げたいという依頼です。

逃亡決行日、無事に家を抜け出せた母子でしたが、夫から電話がかかって来て「もう二度と暴力は振るわないから帰ってきて欲しい」と言われます。

 

 夫に初めて必要とされた女は、車を運転する別所に家に戻るよう訴えます。

別所は夫が嘘をついている可能性を示唆しましたが、女は聞く耳を持ちません。

女は子どもの虐待に関心が無く、自分が世間から恥ずかしい目で見られたくないという考えのみで判断・行動していました。

(「結婚している自分は女として勝ち組である」という浅い考え)

子どもの虐待を許せない別所でしたが、依頼人である女の指示に渋々従います。

家が近づくにつれ、子どもは怯えで体の震えがひどくなってきました。

 

家に帰って待っていたのは、プライドを傷つけられて怒り狂った夫と、母子に暴行を加えるために予め呼ばれていた半グレ兄弟でした。

果たして子どもの運命は?

 

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<まとめ>

『シティーハンター』(北条司)でもそうですが、依頼者が必ずしも被害者だったり正義だったりしない点が、この漫画の面白さです。

警察に言いたくない事情があるからこそ、民間の営業所を頼るわけです。

1巻ではまだ本格的に描かれていませんが、逃がし屋のメンバーたちもワケありの事情を抱えて仕事をしている感じです。

 

また、実際に追跡者から逃げる際の注意事項はかなり参考になります。

逃亡決行日はGPS機能が付いた機器をバッグの中に入れられていないか確認させ、スマホの位置情報もOFFにするよう指示されます。

家庭内暴力から失踪したい場合、必ず「置き手紙」を残すべきだそうです。

置き手紙があれば事件ではないので、警察は行方を捜索できないからです。

探偵が追えないように新しい職場では偽名を使い、

保険証も使うと居場所がバレるので自費で全額負担すべきなんだそうです。

 

証人保護プログラムのない日本で、逃亡先での安全な生活を確保するためには、それなりの不自由を背負う必要があるということです。

厳しいですね。

 

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