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【マンガ】『卑弥呼 真説・邪馬台国伝』1巻―生き抜くのに手段は選ばない女

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『卑弥呼 真説・邪馬台国伝』作:リチャード・ウー、画:中村真理子 / 小学館

 ⇧2019年3月29日発売。

2巻は8月に発売予定。

 

<邪馬台国と卑弥呼の時代>

 邪馬台国の名前は、280年頃に完成した魏志倭人伝の中に初めて登場します。

内容は卑弥呼の使者が魏王朝に朝貢を持参し、代わりに親魏倭王の肩書を与えられたというものです。

ここにしか三世紀の日本の記述はありません。

ここから邪馬台国の正確な場所を割り出すのは不可能に近く、現在でも北九州説と近畿説の決着はついていません。(他にも説がある)

 

卑弥呼という女王が誕生するまでは、倭国では100年にも及ぶ騒乱(倭国大乱)が続いていました。

 原因は資源を巡った争いです。

弥生時代に青銅器はありましたが、鉄製品の武器や防具と比べると弱く、戦争になれば鉄を持っている方が有利なため、どこの国も鉄を求めました。

当時、鉄は韓国からもたらされましたが、特定の三国(いずれも北九州)が独占していました。

その内の一国が瀬戸内海を通って四国や中国地方の国にも鉄を売ろうとしますが、

多くの国が通行税を要求してその取り分を巡って争うようになったというわけです。

 

 当時の倭国は100以上の国があり、100年も内乱状態が続いたので、多くの人達が亡くなりました。

戦国時代だけでなく、日本でも昔から人々は国同士の潰し合いをしていたんですね。

 

この漫画は、やがて邪馬台国の女王・卑弥呼として倭国の騒乱を止めることになる少女の物語です。

 

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<あらすじ>

 舞台は弥生時代(三世紀)の九州。

ヒムカの国の少女・ヤノハは一族が賊に殺されてしまい、母の亡骸を埋葬していました。

そこへ遅れて救援にやって来たクマの国の一団に拾われます。

クマの国は今の鹿児島・熊本あたりにある国です。

クマの国はけっこう栄えており、ヤノハは戦士見習いとして修業する村へ連れていかれました。

 

ヤノハは戦士としての素質は十分でしたが、戦いを好んでいるわけではありませんでした。夢は長生きして天寿をまっとうすることです。

彼女は村で暮らしていく中で、戦士の身分(社会的地位)が低いこと、このままでは自分は使い捨てのコマとして戦地に送られることを知ります。

村で一番身分が高くて優遇されているのは祈祷師たちです。

彼女はなんとか祈祷師に昇格して戦地行きを回避する方法を探します。

 

ある日、ヤノハは祈祷師たちのエース的存在のモモソと偶然知り合いになりました。

二人は徐々に仲良くなっていきます。

 身分が高く皆から尊敬されるモモソでしたが、祈祷師は汚れた存在ではあってはならないので肉食や男性と接触することも禁忌とされていました。

禁欲的な生活を強いられているモモソに男と密会する機会を作ってあげたり、モモソの潔白を証明するために知恵を授けたり、ヤノハはモモソのために何かと便宜を図ってあげます。

 しかしそれはモモソの弱みを握るための戦略でした。

 

ヤノハは恩を売ったモモソの口利きでついに祈祷師たちの末席に加わり、戦地行きを逃れることができました。

生き延びることができてホッとしたのもつかの間、ヤノハに絶体絶命のピンチが訪れます。

 

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<まとめ>

 『火の鳥』(手塚治虫)をはじめとして、卑弥呼が描かれた作品は数多くありますが、そのどれもが霊能力・予知能力・神からの宣託を受ける能力を持った人間として描かれています。

しかしこの漫画は違います。

ヤノハはやがて卑弥呼になるのですが、彼女の才能は武術に優れていることであって、祈祷師としての素質はゼロです。

 祈祷師になりたいわけでもなく、その道が一番死ななそうだから選んだだけです。

本当は霊能力はなかったけど最高の地位まで上りつめたとする説は、非常に現代的でもあり、リアリティもある斬新な設定です。

 

ヤノハに思いやりという感情は無く、自分が生き残るためなら殺人すら厭わないサイコパスぶりも怖くて面白いです。

 

霊的な存在を信じていた人が多かった弥生時代は、嘘やハッタリもトリックによって補強しやすい世界です。

血で血を洗う戦乱の世では、こういう知恵を働かせながら手段を選ばない非情なタイプの人間がトップになることで上手くいったりするものです。

サブタイトルに真説とあるように、実際はこうだったんじゃないかと思わせる存在感のある作品です。

 

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