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【新書】『言い訳 関東芸人はなぜM-1で勝てないのか』塙宣之―M-1審査員の視点

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紙の本も読みなよ / A-key-Hit

『言い訳 関東芸人はなぜM-1で勝てないのか』塙宣之 / 集英社

⇧2019年8月9日発売。

 

 

<M-1の背景>

毎年12月に行われる漫才日本一を決める大会・「M-1」

2001年から始まり、2010年に一旦終了し、2015年から再開されています。

この本の著者は、2018年に審査員を務めることになった「ナイツ」の塙宣之さんです。

彼は何度もM-1の舞台には立ちましたが、優勝することはできませんでした。

しかし何度も決勝の舞台に勝ち上がった実績があります。

その経験をもとに、M-1で勝つのはどういうタイプの芸人なのかが独自の視点で語られています。

 

M-1の歴代の優勝者を列挙してみます。(大会順)

 

中川家、ますだおかだ、フットボールアワー、アンタッチャブル、ブラックマヨネーズ、チュートリアル、サンドウィッチマン、NON STYLE、パンクブーブー、笑い飯、トレンディエンジェル、銀シャリ、とろサーモン、霜降り明星。

 

錚々たるメンバーですね。

そして圧倒的に関西芸人が強いことが分かります。

漫才の本場はやはり関西だからでしょうか。

 

M-1では毎回、批判が寄せられます。

「吉本芸人をひいきしている」というものです。

これは見当違いだと著者は言います。

もともと芸人の母数が違うので、関西芸人が優遇されているわけではないのです。

吉本芸人は6000人いるといわれていますが、関東のタレント事務所が抱えている芸人の数は多くても数十人程度です。

つまり母数が少ないのだから、勝ち残りにくいのは当たり前なのです。

 

 そもそもM-1は吉本がお金を出し、吉本が立ち上げたイベントです。

いわば吉本が所属芸人のために設えた発表会なのです。

大会の意図としては、才能があるのになかなか日の目を見ない若手の吉本芸人を世に売り出したいというものです。

しかしM-1には、他の事務所の芸人も参加することができます。

これは相当懐が大きい計らいです。

他の漫才コンクールは内輪だけの大会だからです。

 

 本来、吉本ではない芸人がM-1の舞台に上がれるだけでも幸せなことなのだと著者は説きます。

非吉本芸人は、不利を承知で敵地に乗り込んでいくのだという覚悟があるべきだとも。

 

この背景を知っていれば、吉本が自社の芸人を優勝させてあげたいと思うのは当然です。

それなのに、ますだおかだ、アンタッチャブル、サンドウィッチマンという非吉本系の芸人に優勝させている大会もあるのです。

 

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<しゃべくり漫才が強い>

 漫才は大きく分けると「しゃべくり漫才」「コント漫才」に分かれます。

しゃべくり漫才は日常会話であり、演者はあくまで等身大の自分たちがしゃべっているという形式です。

一方コント漫才は、何かの役やキャラを演じながらの漫才です。

しゃべくり漫才の方が王道、主流、本格的というイメージがあります。

コント漫才はどちらかといえば傍流で、新しいタイプです。

 

 やはりしゃべくり漫才の方が強いと著者は言います。

日常会話なので、お客の反応を見ながら適宜調整してアドリブを加えられるからです。

一方コント漫才はコンビの二人の間だけで進むので、演者とお客との間に関係性が生まれません。

 

また、しゃべくり漫才には関西弁が適していると著者は分析しています。

東京言葉はぼんやりしていて「強さ」がないそうです。

つまり感情が乗せにくいので、関西弁のようにまくし立てることが出来ないということです。

 

漫才にはもちろん色んなタイプがあり、おぎやはぎやナイツのようにローテンションのやりとりをウリにしているコンビもいます。

しかしM-1の決勝戦に限っては、番組がやたらと煽って会場を盛り上げるので、激しくやりあうコンビの方が雰囲気に適しています。

そういうコンビは勢いに乗りやすく、点数も獲得しやすくなります。

低いテンションやシステムだけで押し切ろうとする漫才は、他の場所ではウケていたとしても、M-1の会場の空気に合っていないので不利になるのです。

 

 以上の理由により、激しいしゃべくり漫才が主流の関西芸人がトップになりやすいのは、当然のことなのです。

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<M-1は100m走>

 もちろんM-1だけが漫才コンテストの全てではありません。

しかし注目度が他の大会よりも桁違いなので、多くの芸人がM-1に照準を合わせてきます。

 

「M-1は100m走」だと言われます。

一組がネタを見せる制限時間が4分間しかないからです。

これはテレビ番組だから仕方がないことです。

 

芸人は大抵、他の劇場や単独ライブなどではもっと長い時間で漫才をしています。

それと同じようなノリでネタを披露すると、笑い所が数ヶ所しかないまま終わってしまいかねません。

お客さんに何度も笑ってもらって会場を沸かせる必要があるため、M-1では4分間にいくつボケを入れられるかが勝負になってきます。

数撃ちゃ当たるわけではないですが、数が少ないと盛り上がらないのは確実だからです。

 

そういう短距離勝負が得意なコンビもいれば、苦手なコンビもいます。

逆に中距離や長距離が得意なコンビもいます。

M-1に出るということは、長距離選手でも短距離で勝負しないといけないということです。

 つまりM-1で優勝するというのは、「漫才の100m走で優勝する」ということなのです。

 

 

この本の中には、こういった舞台裏の事情の他にも、漫才のテクニック論が満載です。

漫才師の方たちが普段何を考えながら漫才をやっているのか分かるので、非常に面白いです。

お笑い好きの方は必読です。

 

読めば12月に放送される2019年度のM-1を、より楽しむことができるでしょう。

 

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