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【小説・ミステリー】『ぼくのメジャースプーン』―サイコパスを反省させる方法

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紙の本も読みなよ / A-key-Hit

『ぼくのメジャースプーン』辻村深月 / 講談社

 ⇧2009年4月発売。

文庫です。

 

 

<悪人を反省させる方法>

生まれながらの悪人はこの世にいないのかもしれませんが、成人の中には厳然たる悪人が存在します。

生まれてから十数年が経過する中で、もう更生しようのないほどに倫理観が低下してしまった人間のことです。

いわゆるサイコパスです。

 

彼らは周囲の人間や生き物に共感を示すことが出来ず、関心を持ったとしても遊び道具のような感覚でしか考えていません。

犯罪を犯しても良心の呵責は覚えませんし、警察に逮捕されることも恐れていません。

逮捕を嫌がるのは、行動が制限されてしまうからに過ぎません。

 

彼らは犯罪を犯して捕まっても、「申し訳ないことをした」という意味で反省することはありません。

しかし量刑を軽くするために、「反省しているフリ」をすることはあります。

彼らに本気で反省させる、あるいは自分のしたことを後悔させるにはどうしたらいいのでしょうか。

 

例えばサイコパスの人間に親しい者を殺された時、どういう復讐のやり方なら効果的でしょうか。

苦しませたいにしても、死刑なら一瞬で終わってしまいます。

拷問を加えたところでまるで反省していなければ、こちらが虚しくなるだけです。

 

この小説の主人公は、他人の行動を操る超能力を持っています。

その能力を使って、サイコパスの犯罪者にどうやったら反省してもらえるか知恵を絞ります。

 

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<あらすじ>

 小学4年生の「ぼく」には特殊な能力がありました。

一人の対象者につき、人生で1回だけ行動を操作することができます。

能力名は「条件ゲーム提示能力」です。

相手の目の前で「Aという条件をクリアできなければ、Bという結果が起こる」と宣言することで、相手にAかBどちらかの行動を必ずとらせることができるのです。

大抵はBに相手の嫌がるものを設定し、Aという行動を取らせるように持っていきます。

 

例えば、

「学校へ行け、さもなければ死ぬことになる」と言えば、

相手は死ぬのが嫌なので学校に行くよう行動を開始します。

本人に「操られている」という感覚はありません。

ただこの能力には様々な条件があり、必ずしもAという行動を取らせることが出来るわけではありません。

Bの方がマシだと本人が思っていれば、AではなくBを実行します。

つまり学校に行くくらいなら死んだ方がマシと思っていれば、自殺してしまうのです。

AもBもどちらも選択しない行動は出来ません。

 

「ぼく」には「ふみちゃん」という幼馴染の友達がいました。

二人は小学校では同じクラスです。

ふみはクラスの誰よりも大人で、物知りで、頼りにされる存在でした。

もちろん「ぼく」も、彼女と親しいことを自慢に思っています。

 

ふみは学校で飼っているウサギが大好きでした。

毎朝、クラス全員で持ち回りのウサギ飼育当番をすることになりましたが、時々誰かが自分の番だと忘れてしまうことがありました。

だから彼女は念のために毎日早めに登校して、世話が忘れられていたら自分がその役を務めていました。

 

 ある朝、ふみはバラバラに殺害されたウサギたち(10匹のうち7匹)を発見しました。

犯人は二十歳の医大生・市川雄太です。

彼はネットに犯行の様子をアップしていたのですぐに身元が特定され、逮捕されました。

犯行動機は「面白いと思った。特に理由なんて無いけど楽しいじゃん」というものでした。

殺人ではないので、罪状は「器物破損」です。

彼は医学部を退学になりましたが、父親の力で、すぐにまた別の大学の医学部に入学するつもりです。

 

ふみはウサギを無惨に殺されたことでショックを受け、話せなくなって心を閉ざしてしまい、不登校になりました。

「ぼく」は市川が何の罰も与えられないで済んだことに憤慨し、市川にふみの復讐をすることを考え始めます。

そんなある日、「市川が反省して関係者に謝罪したがっている」という話を「ぼく」は耳にします。

医学部再入学のための世間に対するアピールに過ぎないことは見え見えでしたが、復讐のチャンスだと「ぼく」は考え、市川の提案を受けるように担任にお願いしました。

 

 「ぼく」は2年前から母に自分の能力を使うことを禁止されていました。

しかし母は「ぼく」の覚悟を知り、同じ能力を持つ秋山教授に「ぼく」を指導するよう要請します。

市川との面会まであと1週間。

「ぼく」は秋山のもとへ毎日通い、力の使い方や罪や罰について教わることになりました。

 

 「超能力 画像」の画像検索結果

 

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<まとめ>

サイコパスの市川によって、小学校で飼っているウサギたちが虐殺されてしまいます。

 彼は良心の呵責を感じていませんし、罪の意識もありません。

そんな人間に対して、「条件ゲーム提示能力」でどういう条件を突きつければ心から反省させることができるのでしょうか。

 

 「ぼく」は秋山と議論を重ね、市川を殺したいわけではなく、反省させて苦しませたいことを悟っていきます。

 とはいえ他の誰かを巻き込んだり、新たな犠牲動物を出すことも避けたいと思っています。

例えば市川を経済的に困窮させたところで、彼はストレスから新たに弱い者イジメのための対象(小動物)を探すだろうと予想されます。

 

他の誰をも犠牲にせず、かつ市川の反省度を確認しつつ、彼を苦しめる選択肢とは一体どんなものなのでしょうか。

「ぼく」の覚悟を、読んで確かめてみて下さい。

 

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