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【小説・ミステリー】『ケイトが恐れるすべて』―超心配性の女探偵

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紙の本も読みなよ / A-key-Hit

『ケイトが恐れるすべて』ピータースワンソン / 訳:務台夏子 / 東京創元社

⇧2019年7月30日発売。文庫です。

 

 

<殺人事件との関わり>

 一般の人は殺人事件が身近で起こっても、怖いし、変に警察に疑われたくないから、出来るだけ関わらないようにするものです。

小説に登場する人物も同様です。

やたら事件に興味を示して積極的に関わろうとしてくるのは、マスコミか探偵しかいません。

そうなるとミステリー小説の主人公の職業は、その二つになってしまいます。

 

主人公の職業がワンパターンだと、読者に飽きられてしまいます。

かといって一般人だと殺人事件から距離をとろうとするので、ストーリーが進展しません。

ミステリー作家は、「主人公を殺人事件にどう関わらせるか」でまず悩むわけです。

大抵は、好奇心旺盛な友人に事件の調査に引っ張り込まれたり、

主人公の身近に警察関係者がいて、相談を受けている内に事件に深く入り込んでしまうというパターンが多いです。

ここは作家のアイデアの見せ所の一つでしょう。

 

この小説では、「主人公が心配性(不安障害)を抱えている」という設定によって、この問題がクリアされています。

不安障害とは、いきすぎた不安を抱えてしまう症状のことです。

たとえば、「事故が心配だから、電車や飛行機に乗るのが怖い」と考えて乗り物に乗れなくなる状態です。

この小説の主人公は、いつも最悪の事態を想像してしまい、それが現実にまだ起きていないことを確認して自分を落ち着かせてからでないと、次の行動に移れません。

 

身近に殺人事件が起きれば、状況を自分の目で確認しないと、不安になって他のことが手に付かないということです。

「殺人事件の調査をする主人公」に自然となっています。

見事な設定です。

 

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<あらすじ>

主人公のケイトは、幼少期から不安障害を抱えて暮らしてきました。

彼女は大学時代、ジョージという青年と付き合っていました。

最初は問題なかったのですが、ジョージは徐々にケイトへの束縛を強め、ストーカーになりました。

彼は最終的にケイトを監禁し、自殺してしまいます。

この事件がトラウマになり、彼女の不安症状は悪化し、時々パニックを起こすようにもなりました。

 

事件当初、ケイトはジョージの幻影に振り回され、ほとんど外出できなくなりました。

しかし両親のいる実家で静養を重ね、次第に不安症状が落ち着いてきました。

そんなある日、又従兄(またいとこ)のコービンから、半年間住居を交換してみないかという提案がありました。

ケイトが住んでいるのはロンドンで、コービンがいるのはボストンです。

ケイトは悩んだ末、新しい土地で心機一転しようと思い、提案を承諾しました。

 

ボストンに到着したケイトは、さっそくパニックを起こしそうになりましたが、なんとかコービンのアパートまでたどり着きました。

コービンは同時期にロンドンに旅立っており、彼の出迎えはありません。

管理人に案内されてコービンの部屋に着くと、隣人の部屋の扉の前で、女性が不安そうな顔で立っていました。

その女性から事情を聞くと、部屋の主のオードリーが音信不通になっており、今ドアをノックしても反応が無いとのことです。

 

すぐに最悪の事態を想像してしまうケイトは、部屋の中でオードリーはすでに誰かに殺されているのだと考えました。

彼女に荒唐無稽な考えだという自覚はあるのですが、コービンの部屋に入った後も、ずっと隣人のオードリーのことが気になって仕方がありません。

 

翌日、ケイトの想像通り、オードリーは他殺体となって発見されました。

ケイトは警察の事情聴取を受けますが、詳しいことは教えてもらえません。

事件の詳細が知りたい彼女は、コービンの部屋にオードリーに関わる何かがないか探しました。

するとオードリーの部屋の鍵を見つけました。

どうやらコービンとオードリーは、お互いの部屋の鍵を交換する関係にあったようです。

ケイトはメールでコービーに事件のことを伝え、オードリーについても聞いてみました。

しかしコービーは、「オードリーとは特に親しくはなかった」と返信してきました。

 

一方、同じアパートに住むアランには、覗き趣味がありました。

このアパートはU字型で、中庭を挟んで窓から向かいの部屋が見える構造になっていました。

アランはオードリーの部屋を覗き続けることで、彼女のことが好きになりました。

そして告白しようかという矢先に彼女が殺されてしまい、事件のことを詳しく知りたいと思っていました。

 

 アランは恥を忍んで、オードリーの現在の隣人であるケイトに話を聞こうとします。

ケイトはアランから、オードリーとコービンは親しかったと教えられました。

コービンとアランの言っていることが違うので、ケイトは困惑しました。

 

一体どちらが嘘をついており、誰が殺人犯なのでしょうか。

 

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<まとめ>

 不安障害を抱える女性が、隣人の殺人事件に巻き込まれていく話です。

 アパートに引っ越した翌日に事件が起きるので、周囲には知っている人が誰もいません。

関係者たちの証言が矛盾しているので、誰が本当の事を言っているのか分かりません。

 

 不安に怯えている主人公が見たものや感じたことですら、読者は本当のことなのか疑いながら読み進めることになります。

 

 最後まで緊張感のあるミステリーです。

 

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